薙刀式のv1、記事を遡ると2018.1.11と、
ちょうどv17最新版を発表したのと同日で、
エモくなったのでこれまでの流れをざっくり整理したい。
ここまで来るのにまる8年かかってるわけで、
飛鳥配列以上?に時間かけたなーと。
ローマ字からカナに移行した理由:
打鍵数が多く疲れるため。
この時はまだ自作キーボードがなく、
HHKBの45gでなんとかしていた。
リアルフォース30gは迷ったが、
ノマド執筆スタイルにはさすがに、と思ったので。
左小指、左薬指、右小指不使用の、
カタナ式を使ってでも、まだ指が痛くなっていた。
なので打鍵数を減らしたい、
というのが最初の動機。
で、カナ配列を研究しようとして、
下駄配列(いっときメインにしようと思ったくらい)、
飛鳥配列、
親指シフト、
新下駄配列、
新JIS配列、
月配列、
JISカナを触った。
この時に、「カナ配列は脳内発声をしない」
ことに気づいてたかな。
気づいてなかったけど、なんかいい感覚というのはあった。
1モーラ1アクションが好みだった。
で、ある日銭湯の風呂に浸かってて、
カタナ式のAI、OU、EIのアルペジオが、
ある、ない、する、のアルペジオになることを思いつき、
「カタナ式のようなカナ配列ができる」
と思ったのであった。
カタナ式のような、とは以下の感覚。
・アルペジオの多用。外ロールメイン。
・左から右へ。
・センターシフトで、2面に限る。
・BS、エンター、カーソルが中央部にある。
・編集モードがある。
・英語はqwertyと割り切る。
ショートカット系をqwertyにできるし。
・範囲が狭い方が取り回しがいい。
カナ配列を触ったことで、カナ配列はローマ字系に存在しない、
・どの文字とも繋がる、しかし頻度のばらつきがすごい
・レイヤー操作とつながりの滑らかさを考えるべき
・1モーラ1アクションがやりたいなら、
濁音、半濁音、小書き、拗音、外来音の、
いわば「応用音」をどう打つかで性格が決まる
などを理解する。
中指シフトも薬指シフトも苦手だったので、
器用な人差し指シフトを使うことにする。
この時点でTYを捨てた。
最初に出来上がったものは、
FJ+逆手で濁音、SL+逆手で半濁音/小書きの配列だった。
ところが拗音を打とうとして、
いちいち小書きにするのは面倒だ、
し+よの同時押しでしょになればいいのに、
と思って、拗音同時押しが爆誕。
拗音マトリックスにする必要はないと思いつく。
ついでに濁拗音、半濁拗音は3キー同時押しに、
ついでに外来音も、
と思って、
世にも珍しい、いまだに唯一(派生形を除く)の、
「濁音、半濁音、小書き、拗音、外来音同置」
の「すべてにおいて排他的配置がある配列」が爆誕する。
なんで今までなかったんだろ、と不思議に思う。
まあやってみればわかるけど、
設計がクソほど大変なのね。
排他的配置という厳しい条件をくぐり抜けて、
いいカナの配置を考えるのは非常に困難。
だから画期的なアイデアの割には、
後続版はなかなか現れないのだと思われる。
で、ここからがカナの配置をさらにいじり、
打鍵感をよくしていくv2以降の旅が8年続くわけだ。
途中、いくつかの改良があった。
・半濁音シフトをVMにした。
SLの薬指負荷を減らすため。
・小書きをQに分離。
VLの「こう」が「ぅ」に化けるのを防ぐため。
・句読点確定を、。両方に拡張した。
(昔は「。確定」のみであった)
・同時押しのロジックをタイマー同時押しから、
相互シフトに変更。
自分がなぜ間違えたかを把握しやすいため。
・これによって、編集モードが、
2キーを押しながら逆手になる。
・USキーボードでも使えるため、31キーに限定。
変換キー、無変換キーあたりにあった機能は、
すべて31キー内に集約。
・外来音の清音を、半濁音同時押しの3キー同時に改める。
てい=ティ、いう=ウィ化けがきつかったので。
・縦横版が別々にあったものを統一した。
編集モードのカーソル方向をより直感的にしたため。
こんな微改良をしながら、
カナの配置を徐々に洗練して、
現在のv17版になった感じだなー。
途中、
脳内発声のことや、
つなぎの語と話題の語に関する、
自分の無意識を発見して、
ずいぶん「書く」ことへの理解が進んだと思う。
僕が配列道に入ったのは、
小説や脚本を速く書きたい(蒸発する前に書き切りたい)、
という動機からだったけど、
ほんとうの動機は、
「qwertyローマ字、ロウスタッガード109キーボード、
MS-word、MS-IMEの操作法は、
ものを書く人が作ったものではなく、
無知がその場で作ったものにすぎない」
ことに対する、異議を唱えたいことだったのだと思う。
何も知らんやつが「こんなもんでしょ」と、
パソコンで作ったものが、
いまやデファクトスタンダードになってしまっていて、
書くことは危機にさらされていると思う。
危機にさらされていることに気づかないのは、
幼少期から使ってしまってて気づかないからだ。
一度「手書きで1年過ごす」をやってみるといい。
日本語の本質的な部分が、
デジタル入力方式にまったく反映していないことに、
愕然とすると思う。
僕は、音声言語と書く言語はまったく違うと考えていて、
音声と文字を切り離して考えたい。
だけど脳内発声のある人が世の中には多いらしく、
ゆえに音声と文字の混同がシステムの中枢にいる気がしている。
それを切り崩すのは、
薙刀式の使命だろうなとなんとなく思っている。
ドン・キホーテになるかどうかはわからんが、
とりあえずこの活動は少しずつ広まっている気がする。
日本語を、デジタル世界にただしく移植しよう。
というわけで、
僕の次の興味は「百式漢直」だ。
薙刀式は完成したのかはわからない。
一区切りはしたと思ってるので、
今度は漢直合わせで変形していくかもしれない。
2026年01月12日
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