2026年01月12日

【薙刀式】これまでの流れをふりかえる

薙刀式のv1、記事を遡ると2018.1.11と、
ちょうどv17最新版を発表したのと同日で、
エモくなったのでこれまでの流れをざっくり整理したい。

ここまで来るのにまる8年かかってるわけで、
飛鳥配列以上?に時間かけたなーと。


ローマ字からカナに移行した理由:

打鍵数が多く疲れるため。

この時はまだ自作キーボードがなく、
HHKBの45gでなんとかしていた。
リアルフォース30gは迷ったが、
ノマド執筆スタイルにはさすがに、と思ったので。

左小指、左薬指、右小指不使用の、
カタナ式を使ってでも、まだ指が痛くなっていた。
なので打鍵数を減らしたい、
というのが最初の動機。

で、カナ配列を研究しようとして、
下駄配列(いっときメインにしようと思ったくらい)、
飛鳥配列、
親指シフト、
新下駄配列、
新JIS配列、
月配列、
JISカナを触った。

この時に、「カナ配列は脳内発声をしない」
ことに気づいてたかな。
気づいてなかったけど、なんかいい感覚というのはあった。
1モーラ1アクションが好みだった。

で、ある日銭湯の風呂に浸かってて、
カタナ式のAI、OU、EIのアルペジオが、
ある、ない、する、のアルペジオになることを思いつき、
「カタナ式のようなカナ配列ができる」
と思ったのであった。

カタナ式のような、とは以下の感覚。

・アルペジオの多用。外ロールメイン。
・左から右へ。
・センターシフトで、2面に限る。
・BS、エンター、カーソルが中央部にある。
・編集モードがある。
・英語はqwertyと割り切る。
 ショートカット系をqwertyにできるし。
・範囲が狭い方が取り回しがいい。


カナ配列を触ったことで、カナ配列はローマ字系に存在しない、

・どの文字とも繋がる、しかし頻度のばらつきがすごい
・レイヤー操作とつながりの滑らかさを考えるべき
・1モーラ1アクションがやりたいなら、
 濁音、半濁音、小書き、拗音、外来音の、
 いわば「応用音」をどう打つかで性格が決まる

などを理解する。


中指シフトも薬指シフトも苦手だったので、
器用な人差し指シフトを使うことにする。
この時点でTYを捨てた。

最初に出来上がったものは、
FJ+逆手で濁音、SL+逆手で半濁音/小書きの配列だった。
ところが拗音を打とうとして、
いちいち小書きにするのは面倒だ、
し+よの同時押しでしょになればいいのに、
と思って、拗音同時押しが爆誕。
拗音マトリックスにする必要はないと思いつく。

ついでに濁拗音、半濁拗音は3キー同時押しに、
ついでに外来音も、
と思って、
世にも珍しい、いまだに唯一(派生形を除く)の、
「濁音、半濁音、小書き、拗音、外来音同置」
の「すべてにおいて排他的配置がある配列」が爆誕する。

なんで今までなかったんだろ、と不思議に思う。
まあやってみればわかるけど、
設計がクソほど大変なのね。
排他的配置という厳しい条件をくぐり抜けて、
いいカナの配置を考えるのは非常に困難。
だから画期的なアイデアの割には、
後続版はなかなか現れないのだと思われる。


で、ここからがカナの配置をさらにいじり、
打鍵感をよくしていくv2以降の旅が8年続くわけだ。


途中、いくつかの改良があった。

・半濁音シフトをVMにした。
 SLの薬指負荷を減らすため。

・小書きをQに分離。
 VLの「こう」が「ぅ」に化けるのを防ぐため。

・句読点確定を、。両方に拡張した。
 (昔は「。確定」のみであった)

・同時押しのロジックをタイマー同時押しから、
 相互シフトに変更。
 自分がなぜ間違えたかを把握しやすいため。

・これによって、編集モードが、
 2キーを押しながら逆手になる。

・USキーボードでも使えるため、31キーに限定。
 変換キー、無変換キーあたりにあった機能は、
 すべて31キー内に集約。

・外来音の清音を、半濁音同時押しの3キー同時に改める。
 てい=ティ、いう=ウィ化けがきつかったので。

・縦横版が別々にあったものを統一した。
 編集モードのカーソル方向をより直感的にしたため。


こんな微改良をしながら、
カナの配置を徐々に洗練して、
現在のv17版になった感じだなー。



途中、
脳内発声のことや、
つなぎの語と話題の語に関する、
自分の無意識を発見して、
ずいぶん「書く」ことへの理解が進んだと思う。

僕が配列道に入ったのは、
小説や脚本を速く書きたい(蒸発する前に書き切りたい)、
という動機からだったけど、
ほんとうの動機は、
「qwertyローマ字、ロウスタッガード109キーボード、
MS-word、MS-IMEの操作法は、
ものを書く人が作ったものではなく、
無知がその場で作ったものにすぎない」
ことに対する、異議を唱えたいことだったのだと思う。

何も知らんやつが「こんなもんでしょ」と、
パソコンで作ったものが、
いまやデファクトスタンダードになってしまっていて、
書くことは危機にさらされていると思う。

危機にさらされていることに気づかないのは、
幼少期から使ってしまってて気づかないからだ。

一度「手書きで1年過ごす」をやってみるといい。
日本語の本質的な部分が、
デジタル入力方式にまったく反映していないことに、
愕然とすると思う。


僕は、音声言語と書く言語はまったく違うと考えていて、
音声と文字を切り離して考えたい。
だけど脳内発声のある人が世の中には多いらしく、
ゆえに音声と文字の混同がシステムの中枢にいる気がしている。


それを切り崩すのは、
薙刀式の使命だろうなとなんとなく思っている。
ドン・キホーテになるかどうかはわからんが、
とりあえずこの活動は少しずつ広まっている気がする。

日本語を、デジタル世界にただしく移植しよう。



というわけで、
僕の次の興味は「百式漢直」だ。

薙刀式は完成したのかはわからない。
一区切りはしたと思ってるので、
今度は漢直合わせで変形していくかもしれない。
posted by おおおかとしひこ at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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