2026年02月11日

【薙刀式】配列変更は、獣道をつくること

ちょっと近道できるなら、人間は誰でも近道をする。
そうやってできたものを一般に獣道という。

なぜかキーボードは、この100年、
そうした獣道が誕生する事を許さなかった。

我々配列勢は、
この獣道をつくる、ないし他人の獣道を利用する人々である。

否、現行キーボードに疑問を持つ全ての者は、
獣道を勝手につくってよい。


ショートカット、マクロ、
単語登録、省略入力(「あ」でありがとうございますとか)
などの、
システムに許された獣道は、
使ってる人もたくさんいると思う。

でもそこから先はできない。

なぜなら、
これまでqwertyの文字を入れ替えることはできなかったし、
キーの場所を動かすこともできなかったし、
打鍵法則を変える(これとこれの同時押しであれが出るなど)も、
できなかったからだ。


回路上のキーの位置を入れ替えるのは、
配列エミュレータやファームウェアでできるようになった。
物理上のキーを動かすのは、
自作キーボードでできるようになった。
打鍵法則を変えるのは、
配列エミュレータやファームウェアでできるようになった。

たぶん、ほとんどの人が、
変えられる、変えていいことを、知らないのだ。

獣道をつくらずに、
四角四面のキーボードとの付き合い方しかしてないのだ。
獣道はつくれる。
つくっていい。


多くの人が、
仮に変えられると知ったとしても、
「元に戻れないのではないか」
「それと標準を使い分けられないのではないか」
と恐れると思う。

じゃあお前は友達の前と、
上司の前で態度を変えないのか?ということだ。
社長の葬式に行くときの服や態度と、
合コンに行くときの服や態度は同じなのか?
ということだ。

人はTPOで色々と使い分けられるのだ。
慣れの問題に過ぎない。
自転車とバイクと車を乗れるだろ。
そういうふうにすればいいだけのことだ。

普段はラフで乱れた服装をしてて、
先生が来た時だけ襟元を締めときゃいいんだよ。
それくらいできるだろ。

なんでラフにしたいのか?だよ。
きっちりやってたらめんどくさいから、
そうするんだよ。
結果、気持ちがおおらかになり、
のびのびとできて、ほんとうの自分に戻れるならば、
不必要な鎖なんて外しとけばいいじゃんって思う。

これは合理性である。
合理でものを考えれば、
答えはあきらかだ。



なぜ人は配列を変えようとしないのだろう?
第一に、できると知らないからだ。
第二に、できたとしても不安なのだ。

その不安を、ひとつずつ解消してあげることは、
我々配列勢のつとめかもしれない。
だって経験者しかわからないからね。

「どうしても混乱してしまい、使い分けられなかったので、
僕はお勧めしない」という人がいてもいい。
獣道をゆかずに、
襟を締めて、四角四面に生きればいい。

「意外とできるもんだし、全然いけるわ」
という人が増えたら、
50:50の確率で行けるのか、
70:30の確率で行けるのか、
95:5の確率で行けるのかが、わかってくると思う。

「混乱したからやめた」という人は、
5/100くらいだと思うんだよなー。
それもすぐにやめてしまって、
混乱期を乗り越えられなかっただけに見えるケースが多い。

(他にもやめた理由はあると思うが、
総合的に見て、みんなやってみる価値はあると思う)


ちょっと斜めにいくだけよ。
みんなやるだろ。

そんな気軽さでいい。
あー、これは便利と思えば、
続けてればそのうちマスターするし、
違うなと思えばやめればいい。

「世の中にどんな新配列があるか知りたいし、
比較して検討したい」という人は、
僕の過去記事が参考になるかもしれない。
数十の配列は出てくると思う。

困ったら大西配列やっとけば、
たいていなんとかなる。
その後別の配列に移るときも基礎ができるので便利だし。


メーカーはナッシュ均衡のせいで、
新しいキーボードを提案出来なかった。
靴メーカーが各個人に合わせて靴をフィットさせるほどには、
うまくいかなかったのだ。

JIS規格で縛って、普及には役立ち、
品質を一定以上にするには役立ったが、
その代わり現状を変更できない宿業を負ったのだ。

メーカーがやらないなら、
個人がやろうじゃないか。
そういう時代に入ったと言える。

僕はカタナ式、薙刀式をつくり、
それを打つためのベストの物理キーボードを研究している。
オールコンベックス&ティアドロップの組み合わせは、
現状ベストだと考えている。


現状がおかしいと思う人は、
そうした獣道を参考にしてほしい。



そもそもに戻ると、
キーボードでの日本語入力は、
IME、エディタも含めて、
すべて「技能のある秘書が清書するためのもの」
として設計された。
それを無理矢理に全員に使わせていることが、
無知の政策だと僕は考えている。

「日本語を皆が自分で書くこと」を、
想定して設計されたものを使うならいいけれど、
そうなってないことに、
僕はノーを突きつけたい。

今のところそれができてるのはフリックだ。
僕はフリックでは足りなくて、
もっとたくさん書きたい。
つまり一般用ではなくプロユースのものが欲しい。

文句を言うだけならバカでもできるので、
僕は自分の力で精一杯、獣道をつくっている。


他の獣道の参考にしてもらってもいいし、
この獣道に参加して、
どんどん太くしてもらっても良い。
もっといい獣道が見つかるかもしれないし。



オールコンベックスrev3が今夜予定だけど、
それを買ってもらっても、
僕には1000円も入らない。
キリのいい価格にするために100円の桁を繰り上げているだけだ。
DMMと佐川急便の手数料もあるし、
儲けだけ考えれば原価30%でやってもいいんだけどね。
さすがに高杉よなw



そんなこんなで、
「獣道ってどんな感じ?」と、
決められたルートしか歩いたことのない人の、
目に止まるようになりたいものだね。


獣道を行く者は、
悪く言えば人柱だ。

埋まって死ぬ者もいるだろう。
でも良さげなら、おーいこっちはいいぞーと、
手を振るだろう。
posted by おおおかとしひこ at 16:58| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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