2026年02月13日

【薙刀式】qwertyと「社会」

qwertyローマ字を変えたけど、社会に合わせて辞めた話。
https://x.com/Fype_CEO/status/2021923976747135229?s=20

「社会」をどう捉えるかという話だと思った。


僕はみんなと違う。
どうする?

1. みんなにあわせる。
2. みんな違ってみんないい、を維持するようにする。

1は同質性の高い、同調圧力の強い日本ならでの、
合理的選択といえる。

2は変人扱いされて、
日本では変人は生きにくい。

この人は1を選択し、僕は2を選択している。


自由には責任が伴う。
その自由を維持する努力がいる。
その努力を諦めた時、
人は社会に合わせるのだろう。

諦める力と、逃げようとする力の拮抗を、
新配列をやる人は必ず経験するだろう。

それは、これまでの生き方と関係するかもしれない。
周りに合わせて生きなさい。
前の人と同じようにやりなさい。
周りに評価されなさい。
常識でものを考えなさい。
常識が間違っててもこの場をやり過ごすために黙ってなさい。
いじめがあっても被害を受けないために見て見ぬふりを。
目立ったら目をつけられる。


「客先で支給キーボードを使うから」
というのはよく聞く言い訳だ。

僕は、
なぜ客と「別のキーボードを使う選択肢について検討しないのか」
がわからない。
客とそんな関係を築けないような仕事の仕方を僕はしないと思うので。
でもそれは商売の仕方だから、
そういう生き方を否定してもしょうがない。
ぼくは、わからないというだけだ。

決まりはあるかもしれないが、
決まりを運用するのは人だからね。
その人たちがうんといえばうんだ。
そうして我を通せるように環境を変えていくことが、
僕は仕事の一環だとも思うのでね。

まあ客商売では毎回そうもいかないだろう。


僕は、配列変更に、単に失敗したと思う。

1か月や半年スパンで見たのが悪手だ。
2週間で終えるべきだった。
大西配列やっとけばよかったのに。

配列には名作と失敗作がある。
マスターしやすさというのは案外語られていない。
見た目が簡単に見える配列は、
案外マスターも簡単だ。
大西配列は「見た目で整理されている」ことが最大の特徴で、
それはマスターを楽にする。

ここにはその配列が書かれていないが、
マスターしにくく使いづらかったんじゃね?
って僕は想像している。

単なる効率主義で導かれた、
実現不可能なコンサル資料みたいな配列だったのでは?
と、邪推してしまう。


自分にできることを見積もっていない。

勢いだけで9時間かけて自作キーボードをつくるのは悪くない。
だけど「自分の勢いがどれくらい持つか」を知らないと、
アドレナリンが切れた後に反動が来る。
そして、配列マスターまでを、
たかが血管を収縮させて血圧を下げて、
体温を上げるホルモン分泌だけで持つわけがない。

勢いは大事だが、それは初手のはずみ車にすぎない。
2週間かけてダイエットできるメニューでやるべきで、
半年かければ痩せると思ったのに、
って失敗した人に言われても知らんがなってなるだけだ。
つまり、一気に理想に届こうと、
無理なスケジュールでやるのが失敗だ。

べつに、一つの配列と添い遂げなくてもいい。
まず、
「配列変更を経験する」
というスモールステップからやるべきだった。

自作キーボードのアドレナリンで、
興奮しすぎたのではないだろうか。
どうせキー数の少ないやつだから、
機能キーをレイヤーに持ってくるとか、
親指キーに機能を分散させるとか、
まずそれに慣れてから、
今絶賛検討中のqwerty-makのどれかを試して、
良いと思えば大西配列をやり、
それでも足りないなら、
自分理論でやればよかったのでは。

遠回りしたほうが近道のこともある。
いきなり高い山に挑んで遭難しただけでは?



それを、自分が悪いといわずに、
社会のせいにしているのが、
言い訳番長って感じだ。

僕は、社会が悪いならその社会を変えるべきだと思う。

社会が、あらゆる配列を検討した結果、
qwertyローマ字をベストと決めようとしたわけではない。
無知が広がり無知のまま、無検討で広がったのがqwertyだ。
qwertyローマ字の受容の歴史を調べればわかる。

日本人は、
「キーボードにキーがいっぱいある」ことがこわくて、
より少ないキー数を求めた結果、
親指シフトとJISカナとqwertyローマ字の三択から、
qwertyローマ字を選ばざるを得なかっただけだ。

そのときに、ブラインドタッチは条件じゃなかった。
見た目で一番怖くないやつを選んで、
結果一番苦労しているのだ。

だから無知に啓蒙するのが、
新配列の立場だと思うよ。


ホームポジションに構えてブラインドタッチをするのに、
なぜホームポジションによく使うキーがないのか?
qwertyローマ字は、その第一質問に答えられない。
なぜなら、そんなこと考えて設計されていないからだ。

ホームポジションによく使うキーを配置し直しました。
これを使うことで、僕は効率よく仕事ができるので、
この配列を使う許可をください。
無理ならqwertyのままやりますが、
まあそれなりの仕事になると思います。

と、正直に申告できない理由がわからない。
仕事をよりよくしようと思って申告してるんだぜ。

大抵の人は「えっ、そんなことあるの?」
から入るので、
そもそも新配列の使用を検討すらしていないと思うよ。
「ごめんなさい、セキュリティの関係で、
エミュレータもUSBも無理です。
でもドングルならOKです」かもしれないじゃん。
あるいはこのローカルマシンならセーフですとか、
OSにあるColmakならOKですかもじゃん。

いい筆を持ち込んで仕事したいだけなのに、
客先に遠慮する方が客に失礼だと僕は思うけどね。
あなたの無知で手を抜きますよってことじゃん。


それもこれも、
新配列導入に「失敗」してるのが原因だと思う。
自信があれば堂々と交渉できたはずだ。
まだ速くないという負い目が、
うまく交渉出来なかった理由だ。


こうした失敗例を見れば、
自分はどうやって仕事に新配列を導入すればいいかわかるだろう。

冷静と情熱を使い分けて、
長期間火を燃やさないと、
世界はうまく変わらないと思う。

世界を維持してるのは現状維持バイアスだ。
posted by おおおかとしひこ at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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