2026年02月14日

個人的に……すごく来る……(「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」評)

すごく昔に予告編で見てて、
同じプロットを知ってるぞと思って気にはなっていた。
10年を経て見る事にした。

……まさか出町柳と叡電(京大生の庭ね)が舞台だとは……
学生時代の汗と涙が染み込んだあたりではないか……
崩れ落ちるように泣いたよ。

映画自体は佳作。
でもあの芝居どうやって撮ったんだろう?
絵コンテという珍しい役職があったので、
全体像をわかったうえで、
全部計算してあの芝居を撮り切ったのかと思うと、
役者の表現力ってすごいなあと思う。

僕はさ、タイムスリップ×ラブストーリーにめちゃくちゃ弱いんだな。
永遠と愛と時間を、扱う事ができるモチーフなんだ。


以下ネタバレします。


僕は京大時代に8ミリ映画サークルに所属していて、
後輩が書いてきた脚本に、
天才かとうなったことがあった。

タイトルは「そときびと」。

初めて会った彼女がなぜか号泣していて、
日がたつにつれヘンテコになっていって、
中盤私は「そときびと」、
遡時人であると告白する。

そう、まるでこの話と同じ作りだ。
予告編を見たときに、
「この映画はそときびとを元ネタにしてんの?」
と思ったくらい。
それですっかり忘れてたのだが、
突然思い出して見てみた次第。

ああ、後輩の脚本よりも、
もっととてもよくできていた。
回想が未来になる、すごみがあった。


で、
この「遡時人」で調べると、
1971年の『美亜へ贈る真珠』梶尾真治
というSF小説内のアイデアだそう。
おそらく同工異曲ではないかと推測する。
読んでみなきゃ。

後輩はこれを知っていて、
アイデアをパクって、脚本にしたのだな。
(なぜなら彼の脚本は、
その後並になっていったからだ)

この映画の同名原作も、
1971年の、全部同じソースであろう。


それにしても叡電出町柳駅よ。
学生時代の映画のことや、当時の暮らしや、
もう会えない人なんかを思い出して、
ぼろぼろ泣いたわ。

物語は、
こうも人の心に入り込めるんだなあ。
小松菜奈が可愛い。
いい時期に撮れたねえ。


彼は、その後漫画家になれたと思いたい。
過去の俺よ、出町柳の思い出よ、
俺は映画監督になったし、
まだまだ撮るのだ。
そこで見ててくれ。
posted by おおおかとしひこ at 09:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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