田中さん:
> QWERTYがなぜ時の試練に耐えているのか
結果的に残ったからだと思う。
その要因について。
「qwertyは」と言った場合、
qwerty英語という海外の事情と、
qwertyローマ字という日本の事情が絡んでややこしくなるので、
以下qwertyローマ字の場合で考える。
なぜqwertyローマ字は時の試練に耐え、
今でも常にデファクトスタンダードの座にいるのか?
答えはひとつで、
「他の選択肢を選ぶやり方がわからないから」
に尽きる。
・qwertyローマ字以外の選択肢があることを知らない
・切り替え方がよくわからない
(物理的な切り替え法、つまりエミュレータのDLなどだけでなく、
学び方、qwertyとの共存法などの共有もない。
たとえば50音順で練習したり、
配列図を丸暗記する間違いをおかし、
遠回りしてしまう)
・仮に新配列があっても、
OSのアプデの波に消えることがある、
またはその不安から踏み出す勇気がない
・ショートカット、Vimなどのアプリで戻りたくなる
などがすぐにあげられる。
他の道があることもしらないし、
知ったとしても先細りそうだし、
という力が働いて、
この重力を脱出できなくなる。
(そもそも脱出しようとすら思わない)
そして脱出しようとしても、
正しいやり方を知らないと、
ブラインドタッチマスターまで時間がかかり、
qwertyとの共存に失敗して、
元の木阿弥になる危険がある。
それを乗り越えたとしても、
OSアプデで消えてゆく。
しぶとく生き残っても、
新規流入が途絶えると、
そのジャンルは死ぬものだ。
古参だけになったジャンルはいつも死ぬ。
つねに新規が来続け、
来る者が去る者より少ないと衰退する。
常に増え続けないものは縮小の運命を辿る。
周知と勧誘と挫けそうな人のケア。
これをしないジャンルは衰退する。
qwertyローマ字が衰退しなかったのは、
デフォルトである、
ただその1点だ。
タイパーがどれだけ速かろうが、
みんながそれを見て憧れたわけではない。
それしかないからみんな使ってて、
それ以外は勝手に衰退していくから乗り変わらない。
ただそれだけのことだ。
そもそもqwertyローマ字を使いこなしている人、
たとえば創作文で1000字(変換後)/10分行く人は、
日本に何人いるのだろう?
600は?
新JISは日本人のほとんどが600行く事を目指して開発されたが、
この速度で打てる日本人は、
3割いるだろうか? 僕はいないと考える。
qwertyローマ字の日本人の中央値はどれくらいだろう?
400字(変換後)/10分くらい?
もっと下かな?
波に洗われて、
残った岩がqwertyローマ字だ。
盤石だから残ったのではなく、
それがデフォルトだから残っただけだ。
他のやつはみんな波にさらわれただけだ。
qwertyローマ字は時の試練など一つも受けていない。
複数の方式を自由に切り替えられたとして、
どちらかいいほうを選べとして、
選択されたのなら時の試練を受けたといえるが、
制度に守られてきたに過ぎない。
事実、スマホでは、
若年層がフリックを使い、
qwerty派を凌駕している。
自然選択の結果だ。
つまり、PCにおいては、
qwertyローマ字は保護されたから生き残った。
保護されたのは結果であり、
実際のところは、
Windows95から31年間放置されてきたといえる。
私たちは31年間、ほかの選択肢を与えられていない。
例外はフリックのみだ。
この場合の「私たち」は、
日本人1億人を意味する。
覚醒して新配列を調べた、高々1%以下の人を指さない。
そして、
ほとんど同じ事がqwerty英語でも起こっていたと考えられる。
断言しないのは、僕がよく知らないからだ。
ColemakとDvorakはOS搭載レベルと聞いたことがある。
ただその認知度は2%とかだったら、
誰も知らない、になるだろう。
そして、
「外国はqwertyだから、
我が国もqwerty」と、
何も考えずに決めたやつが悪い。
(代替のしてのJISカナが輪をかけて糞だったので、
qwertyローマ字一択であったことも戦犯だ)
結局、第三の選択肢、オルターナティヴがなかった。
ただそれだけのことだ。
フランスの動向が気になる。
Azerty一強を変えて、
Bepoを公用配列に制定したのち、
どうなったのかの続報がない。
「それしかなかった」以外の選択肢は生まれたが、
周知がされてるかもわからない。
この壮大な社会実験の、
顛末を知りたいね。
まあいいさ。
薙刀式は勝手にやるよ。
便利で素晴らしいから、確固たる領土があればいい。
困った人の駆込み寺として、
いつもあればいいと思う。
ブームになることはなくても、
駆込み寺はたくさんある方がいい。
(追記)
2026-1995=21ではなく31の計算間違いでした。
はずかしい……
2026年02月17日
この記事へのトラックバック


BepoはLinuxとBSDでは標準実装。WinとMacではドライバインストールが必要でしたがWin11では2022年11月19日公式追加しています。
2012年の非公式調査(フランスLinuxフォーラム)では12,8%(203/1592票)がBepo利用者と答えています。公式フォーラムに2016年時点で約747人が登録。
2019年と2021年に俳優、作家、監督、脚本家であるアレクサンドル・アスティエ氏がBepoユーザーであることが報道された。
以下はブログ記事です。
2019年に小学校の授業に組み込まれつつあるって書いてあります。
評価
CとVの位置が変わったのが不便、Vimと相性が悪い。
英語入力時にWが遠いのが問題。数週間の学習負担。
4ヶ月で20年で身につけたQWERTYの速度に追いついた。
エスペラントや地方語など他言語の入力も容易。
公的機関などでは利用者数調査はしてないみたいです。
利用者数は多くはなさそうですね。でもWin11で簡単に設定できるのは羨ましいですね。
ありがとうございます。
フランス語をAIに訳してもらおうと思って、
忘れてました。
13%は悪くない数字ですが、
フランス公式第二配列としては弱いですね。
せめて25%は行きたいところ。
導入キャンペーンをどういうのやったのかとか、
調べた方がいいのかなー。
しかしここでもVim問題があるんですねー。
うまくパッチ当てるぐらいやればいいのに、
むずかしいのかな?
2019年AFNOR(フランス規格協会)からの認定で認知度が上がったようですが爆発的に利用者数が増えたわけではないみたいです。
13%はLinuxを使いLinuxフォーラムも利用する人達の中で13%なので、一般PCユーザーでは比率がもっと少ないかも知れません。
WinユーザーがLinuxフォーラムを利用するとはあんまり考えられないのと成果なのど情報が少ないことからも…
数は少ないながらもBepoが刺さった人はいたって印象です。
うーん、このままではDvorakみたいに、
システムに入ってるが使ってる人がいるらしい、
ぐらいの立ち位置になるんですかねえ。
フランスですらそうなのか……