「秘密」は、ドラマの蜜である。
浮気、隠し子、もうひとつの顔、偽の身分証、
隠し財産、秘密の指令、仮面、正体、影武者、潜入、
ばれないようにする(これがばれたら終わり)、
裏と表、黙って(勝手に)○○する、
騙す、独り占めしようとする、捨て石にする、悪意、
嘘をつく、完璧な嘘にひとつだけほつれが、
何十年も経って真実が明らかにされる、
ばれないように脱出、ばれないように追跡、
知らなかった故の行動、わざと知らせない、真意をはじめて知る、
良かれと思ってしたこと、二人だけの秘密、失伝したこと、
思いつくまま書いてみた。
個人が知っていること、知らないこと、
という状態にたいして、
知る(暴露)、知らせない(隠蔽)、
という動詞(アクション)がある。
隠蔽には動機がある。
意図的な暴露にも動機がある。
基本的なドラマの形を、強いパターンでやるのが隠蔽と暴露だ。
個人と個人だけでなく、
団体、身内と第三者、などの組み合わせも可能だ。
偽情報や誤解なども、サブ要素になって面白い。
なにより、「隠すこと」と「隠されたものを暴くこと」は、
それに反応するDNAがある。
(貝を開いて中を確かめる遺伝子の話とパンチラについては、
以前に書いたと思う)
つまりは、それは原始的なことだ。
ミステリーというジャンル以外でも、
隠蔽と暴露と秘密と偽は、
様々なところで使われるだろう。
ストレートなドラマで面白くないのは、
人間が一面的(表面的)で、二面性がないからだ。
秘密を持たせる(自分だけが知っていることがある)
なんてスパイスや、隠蔽と暴露を組み込んでみるのはどうか。
映画「スタンド・バイ・ミー」では、
朝、線路で白い鹿を見たシーンがある。
誰にも言わない自分だけの秘密。
親友の給食費の秘密(先生の悪意)を聞いて、起きた朝。
あのシーンがなかったら、あの映画はもう一段格が落ちたかも知れない。
2014年05月08日
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