2015年02月02日

小道具と大道具

こないだ美術の人と話してて発見したこと。
小道具と大道具の違いは、
「一人で持てるかどうか」の差なのだそうだ。


自転車は小道具。
冷蔵庫は、一人で持てる小さいものは小道具。
家族用冷蔵庫は大道具。
クルマは大道具。

モノを現場に用意して全体をデザインするのが、
美術部である。背景を用意する人たちと言ってもよい。

映画はもともとセット撮影しかなかったので、
セット全てをつくる人、が仕事の原型だ。
大工から部屋の中のものまで全てつくったり揃えたりする。
(ロケのときでも、背景に必要なものを用意して、
素の状態からつくりこむことがある。
セット撮影の利点は照明のコントロールだ。太陽が進まないから、
ずっと同じ時間帯設定で撮れる。雨もふらないし天気も変わらない。
また、デザインが自由である。世界観をつくるならセット撮影だ。
たとえばマトリックスのオープニング、トリニティのチェイスする屋根の上は、
セット撮影だ。意外なものがセットでつくられることもある
欠点はワンセット1000万単位という、予算である)

彼らにはセクションがあり、
小道具(持ち道具と別れる場合も)、大道具、
デザイナー、装飾などに分かれる。

準備する人たちの直感的なこの区別は、
我々にとっても便利な区分だ。


椅子は小道具。演劇やダンスでもよく使われる。
テーブルは大道具。こたつはぎりぎり小道具の時がある。
ソファは大道具。

自由に動かせるかどうかの問題もあるだろう。

つまり、役者が一人で持って自由に動かせるのを、
小道具と言うのだ。

幼児にとっては大人用の小道具の、
かなりのものは大道具かも知れない。


つまり、
人は一人で動かせるものと、
動かせないものに囲まれていて、
他者と何かをする。言葉と行動で。

これが三人称表現においての、
我々が扱える要素の全てなのだ。
posted by おおおかとしひこ at 14:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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