2015年11月01日

主人公を引き受ける

実は中々に難しい。

自分が世の中の主役になったことなんて、
滅多にないからである。


たとえばドラマ版の風魔の小次郎、
小次郎が主人公足り得た最も高みのシーンはどこだ。
僕は告白の場面だと思う。

主人公としてきっちり決めて欲しいときに、
きっちり決めることが出来れば、
それは永遠に記憶される物語になる。
いまだに、
好きなところを10言う場面は色褪せず、
ファンたちの心にあると思う。
風魔でも僕の特に大事にしている場面だ。


あなたが告白で、人生でここまで決める経験がなくても構わない。
何度も言っているとおり、
主人公はあなたではなく全く別の他人だ(三人称)。
あなたが告白で決めたことがあろうがなかろうが、
主人公には関係がない。
主人公が告白で決める場面を、あなたが書けるか書けないかである。

(当然のことながら、僕は告白で決めた経験はない。
ないからこそ、妄想を膨らませ、理想の告白を作り出すのかも知れない。
これは殺人をしたことない人が残忍な殺し屋を書くのが得意なことに、
似ている)


主人公が主人公であるべき場面は、どこか。
第一ターニングポイント、
二幕前半の行動、
クライマックスの解決の瞬間など、
外してはいけない主人公ポイントは沢山ある。

そのときに、主人公が決める場面を書けるだろうか。


ついついそのプレッシャーから逃げて、
脇役を目立たせていないか。
脇役にやってもらってないか。
悟空じゃなくてべジータに担当させてないか。
それじゃダメだ。

ヒーローじゃなくてもいい。
決めるときに、たとえ不恰好でも、
きっちりとケツを持って責任を取る人。

主人公は最初から主人公なのではない。
ケツを持ったときに、主人公になるのである。


あなたは、人生の主人公か?
はいでもいいえでも、
創作には関係がない。

しかしあなたの物語の中では、
あなたの主人公は、主人公を引き受ける瞬間が何度もある。

(言うまでもないが、
それを主人公にやらせず他キャラにやってもらうのが、
メアリースーである)
posted by おおおかとしひこ at 02:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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