僕らの世代はスポ根だから、
血と汗と涙にまみれたあとに成功が来るという人生観だ。
会社に入った頃(97年頃)は、
血尿出して一人前(女子は生理が止まって一人前)、
というのが半分本気だった。
だから、才能と向き合うより、
まず量をこなして、
その中でちょっとでも煌めけば、
上に上がって糞みたいなものから這い上がるシステムだった。
今はブラックじゃないから、
逆に量をやらずに、一回で成功しなきゃならなくなり、
才能にもろに晒される、というパターンが増えたかもね。
「才能のなさに向き合いたくない」という、
まさかの検索ワードで来た方がいた。
その恐怖との付き合い方。
自分は才能がない。
そう自覚すること。
これは確定だ。
ただし、才能だけでは決まらない。
努力で才能ある人のぎりぎりまでは肉薄できる。
あるいは、努力で才能を越えることもある。
才能というのは、何もせずに出来ること、
という程度のものだ。
一万人に一人、十年に一人の才能というのは、
たいした努力もせずに、
とりあえず出来ている、ということに過ぎない。
何もせずに出来るから、磨けばどんだけ光るのか、
という程度にしか、若手の才能というものは存在しない。
才能とその後について、
僕はハンカチ王子のことを思い出さずにはいられない。
彼が何故凋落してしまったのかは、
野球評論家の話を聞くしかないが、
彼の存在は、
才能があるともてはやされても、成功するとは限らない、
という事実を意味する。
彼が努力しなかったのか、間違った努力をしたのか、
指導者が良くなかったのか、指導者を注意する人がいなかったのか、
それは分からない。
プロスポーツマンとしてのいい時期を逃したことだけは確かだ。
さて。
あなたはハンカチ王子並の才能はない。
それは確定。
だとするとどうするのか。
努力しかない。
やりこみは裏切らない、なんてゲームの世界でも言ったりするが、
努力が必ず成功に結びつく訳でもない。
正確にいうと、
「その差を努力で埋めるしかない」である。
その差を自覚しなければ、
努力のしようもない。
才能ある奴に比べて、
自分はキャラクターが弱いと思えば、
人間観察をしたり、性格分析について学んだり、
変なやつと付き合ってみたり、
上手い人のキャラクターを全文書き写してみたり、
いくらでも努力のやり方を思いつけるだろう。
何がどう足りないかは、観察して分析して自覚するしかない。
何を努力すればいいのか分からないのは、
その差を自覚してない、
見る目のないやつということだ。
見る目がないのはどうしようもない。
見る目を鍛えるには、数を見ればいい。
100本、1000本、名作駄作を見ることだ。
ブスが自分は美人と思い込んでいるのと同じだ。
自分はブスだと見る目があるからこそ、
その美人にない愛嬌やセンスや人間能力で、
カバーするしかない。
そうやってブスは鍛えられるのである。
僕はクレラップCMを十年近くやっていたので、
子役オーディションを千人規模でやっている。
その時の経験則は、
ブスほど芝居が上手い、である。
美人の子は努力していない。
芝居は見た目ではなく、技能だ。
美人の子に芝居の上手い子役はいない。
上手い子役は、必ず自覚あるブスである。
こんなところにも、世界の真実を見ることができる。
きみは、才能がない。
現時点で確定だ。
何故ならヒット作を生むプロの第一線にいないからだ。
運がないのか?宝くじを当たるのを待つのか?
じゃあ、ここのブログに全文乗せる権利を上げよう。
そのチャンスが今来たとき、
面白い話を書けよ。
才能がないと書けない訳じゃない。
研究熱心で、映画が好きなことの方が、
継続して伸びていく。
ほんとうにやりたいのなら、
課題を自分で設定して、勝手に鍛えろ。
そのたびに自分の才能のなさと、向き合うことになる。
毎日鏡を見るブスの気分を考えることだ。
(僕は、顔がブスの子を認めない訳ではない。
面白い子が好きだ。顔はあまり気にしない。
味があればそれでいい。
美人も好きだが、中身がない美人はすぐ飽きる。
今まで沢山のモデルちゃんと飲みに行ったけど、
中身のない美人はほんと帰りたい。
メイク崩れてきたら、何もそこに残らない。
ブスは最初からブスだから、酔ってメイク崩れてきても、
中身が面白ければずっと楽しい。
詰まらないブスは最悪)
あなたの才能だけで行ける場所より、
あなたの努力で行ける場所の方が、遥かに高く遠い。
その場所を目指す為には、
自分の武器や足場や脚力を冷静に判断し、
何が足りず、何を鍛えるべきかを、
鏡を見て確認するしかないではないか。
鏡を見るのは怖い。
しかし鏡を見ないと、現状と未来の差も見えない。
ちゃんと見て、鍛えていけばいい。
鍛えて伸びないのは、鍛え方が悪いか、
即効性を期待しすぎだ。
伸びるのは十年かかるよ。
自分が物心ついて、今の身長まで伸びるぐらいの、
時間をかけて努力しよう。
それだけやったら、たとえ将来ダメだったとしても、
何かの作品は残せるよ。
あなたは才能と向き合うのが怖いんじゃない。
将来が不安なだけなのさ。
若いうちに本気出して、ダメだったら路線を変えればいい。
成功するのが目的じゃない。
誰もなし得てない、とっても面白い話をつくるのが、
目的だよ。
じゃあ誰かがなし得た面白い話を研究したり、
面白くない話を研究したりしなきゃはじまらないよね。
2015年12月05日
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