2016年02月03日

受験のあとの感じ

一本書き終えた気持ちは、書き終えた人にしか分からない。
完結童貞は、これを味わったことがないのだろう。

大作を書き終えると、何やら脳細胞が再配列されるような感覚になる。
ホルモンバランスが変わったり、
シナプスネットワークが変わるのだろう。

僕は、受験が終わったあとの感じにたとえてみよう。


受験のあとは、とても賢くなった気がする。
世界の見方が少し変わり、
書く前では考えられなかったような、
世界の見方になるものだ。

もしもう一度受験をするとしたら、
倍賢くなれるような全能感がある。
(僕は一浪の春、そう思った。
実際にはドラクエ4とウィザードリー1で春休みを潰し、
賢さを失うことになる)

学問や世界の構造が少しわかり、
今なら解説本でも書けそうな勢い。

悟りをひらくのも、こういう感じだろうか。
マラソンを終えたあとの多幸感も、こんな感じだろうか。

脳細胞がカチャカチャと再配列され、
自分の中の何かが再構成されたようになる。


「代表作は次回作」という感覚は、
同じことをもう一度やるとしたら、
もっと効率よく、賢く出来るだろうという確信のことである。

それはつまり、
一本書くと、脳が成長するのである。
滝の修行とか、武道の技を一個マスターするとか、
そういう体感覚の変化に、僕は近いと思う。

経験は人を変える。書き終えたという行為においてもだ。
もしあなたがずっと下手なのだとしたら、
数本しか完結していないからだ。
短編百本完結、または長編二本完結。
どっちかを完遂すれば、確実に変わるよ。
posted by おおおかとしひこ at 15:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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