キーボードは「押す」ものではない。
もはや触るものだ。
フリックに慣れてしまうと、
キーボードがとてもめんどくさくなる。
滑らせるように打てないの?
といつも思ってしまう。
MacBookのパンタグラフが割に人気が高いのも、
上下運動よりも滑らせるように打てて、
上下よりも運指の軌跡のほうに注力できるからだと思う。
つまり、
よいキーボードとは、
縦に打つことの繰り返しではなく、
面で線を描くように使えるかどうかだ。
これを実現するには、
1. キーストロークが浅いこと、
2. キー荷重が少ないこと、
の二つが必要だ。
MacBookやノーパソやポメラや、
ポータブルなキーボードに使われているパンタグラフ式は、
1を実現している。
しかし2に関しては重い。
僕が勧めるNiZに比べたら、
体感倍くらい重い。
キー荷重が少ないキー方式には、
静電容量無接点方式の30、35、45g、
メカニカルGatron白軸35g、CherryMX赤軸の45gがある。
これらは非常に軽く、フェザータッチとも言われる。
僕は45gのhhkbを愛用してきたけど、
35の世界は別世界だということが分かった。
体感でいうと、倍楽になった。
上下運動よりも、面運動のほうに意識を割けるようになる。
つまり、触れて滑るだけになった。
フリックの高級なやつみたいになったわけだ。
先日、万年筆を検討するために、
色々と触ってきた。
いいやつは、紙に触れた瞬間にインクが出る。
つまり、滑らせるように書ける。
押下圧?0なんじゃない?
そこに置くだけで字が書ける。
それがサラサラ書けることの、
文房具の条件じゃないのか?
NiZは、それを満たす、
世界で唯一のキーボードかも知れない。
アクチュエーションポイントを浅くすると、
キーストロークを4mmから2mmに設定できる。
オンになる距離を最小にできるから、
パンタグラフと変わらない。
これはあとリアフォのPFUモデルにしかない機能かも。
しかし45gなんだよね。
パンタグラフ並に浅くできて、
静電容量で最軽のジャンル。
しかもコシがリアフォ30gより柔らかいのがNiZの特徴。
(メンブレンシートが独自らしい)
リアフォはシャープで、
それを高級感と思う人には、
NiZはフニャフニャの安っぽい、と感じるかも知れない。
しかしそれは、
鉛筆でいうと5Hと6Bの違いのようなものだ。
硬い鉛筆のブランドにはステッドラーがあり、
ステッドラーの万年筆も触ったが、
ブランドイメージ通り硬くて、
流石ドイツと感心した。
ここからは好みの世界。
僕は、紙に触れた瞬間に字が出る万年筆がいいと思う。
僕は、6Bが好きだ。(濃すぎるから2Bあたりを普段使いしている)
僕は、フリックが好きだ。
だから、NiZキーボードが猛烈にいいと思う。
上下運動重視のハードパンチャー、
タクタイルを快感と感じる人は、
リアフォやhhkbを勧める。
腱鞘炎は回復に向かい始めた。
次の10万字の長編小説は、
もうhhkbみたいな重いキーでは書けないだろう。
触るだけでいいキーボード。
それがNiZ Plum 75だ。
(NiZ atom 66はまだ触ってないので不明)
ちなみに、
「ホームポジションに手を置いたとき、字が勝手に出る」
なんて言う人がいる。
そういう人はあまり繊細な指を持っていないと断言する。
絵を描くだけの器用さがあるなら、
45gは重いと感じるはずだ。
だが繊細さは美点でもあり弱点でもある。
強い人は45g、55gを。
弱い人はNiZを。
リアフォ30gは、NiZよりシャープで重い。
NiZの魅力は、やわやわ肌だ。
「安っぽくて壊れそう」という感想は、
繊細なNiZには最高の褒め言葉だ。
5Hの使用者が、6Bをやわいというようなものだ。
キーボードを叩きたい人はリアフォ45g、hhkbを。
円を描き、曲線を描き、続け字のように書きたい人は、
フリックかNiZがいい。
つまり、NiZは、キーボードよりもフリックに近い。
2018年07月06日
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