2018年07月06日

【キーボード】触るだけでいいキーボード

キーボードは「押す」ものではない。
もはや触るものだ。


フリックに慣れてしまうと、
キーボードがとてもめんどくさくなる。
滑らせるように打てないの?
といつも思ってしまう。

MacBookのパンタグラフが割に人気が高いのも、
上下運動よりも滑らせるように打てて、
上下よりも運指の軌跡のほうに注力できるからだと思う。

つまり、
よいキーボードとは、
縦に打つことの繰り返しではなく、
面で線を描くように使えるかどうかだ。


これを実現するには、
1. キーストロークが浅いこと、
2. キー荷重が少ないこと、
の二つが必要だ。

MacBookやノーパソやポメラや、
ポータブルなキーボードに使われているパンタグラフ式は、
1を実現している。

しかし2に関しては重い。

僕が勧めるNiZに比べたら、
体感倍くらい重い。


キー荷重が少ないキー方式には、
静電容量無接点方式の30、35、45g、
メカニカルGatron白軸35g、CherryMX赤軸の45gがある。

これらは非常に軽く、フェザータッチとも言われる。
僕は45gのhhkbを愛用してきたけど、
35の世界は別世界だということが分かった。

体感でいうと、倍楽になった。

上下運動よりも、面運動のほうに意識を割けるようになる。
つまり、触れて滑るだけになった。

フリックの高級なやつみたいになったわけだ。



先日、万年筆を検討するために、
色々と触ってきた。

いいやつは、紙に触れた瞬間にインクが出る。
つまり、滑らせるように書ける。
押下圧?0なんじゃない?

そこに置くだけで字が書ける。
それがサラサラ書けることの、
文房具の条件じゃないのか?


NiZは、それを満たす、
世界で唯一のキーボードかも知れない。

アクチュエーションポイントを浅くすると、
キーストロークを4mmから2mmに設定できる。
オンになる距離を最小にできるから、
パンタグラフと変わらない。

これはあとリアフォのPFUモデルにしかない機能かも。
しかし45gなんだよね。


パンタグラフ並に浅くできて、
静電容量で最軽のジャンル。

しかもコシがリアフォ30gより柔らかいのがNiZの特徴。
(メンブレンシートが独自らしい)
リアフォはシャープで、
それを高級感と思う人には、
NiZはフニャフニャの安っぽい、と感じるかも知れない。

しかしそれは、
鉛筆でいうと5Hと6Bの違いのようなものだ。
硬い鉛筆のブランドにはステッドラーがあり、
ステッドラーの万年筆も触ったが、
ブランドイメージ通り硬くて、
流石ドイツと感心した。


ここからは好みの世界。

僕は、紙に触れた瞬間に字が出る万年筆がいいと思う。
僕は、6Bが好きだ。(濃すぎるから2Bあたりを普段使いしている)
僕は、フリックが好きだ。

だから、NiZキーボードが猛烈にいいと思う。


上下運動重視のハードパンチャー、
タクタイルを快感と感じる人は、
リアフォやhhkbを勧める。


腱鞘炎は回復に向かい始めた。
次の10万字の長編小説は、
もうhhkbみたいな重いキーでは書けないだろう。


触るだけでいいキーボード。
それがNiZ Plum 75だ。
(NiZ atom 66はまだ触ってないので不明)


ちなみに、
「ホームポジションに手を置いたとき、字が勝手に出る」
なんて言う人がいる。
そういう人はあまり繊細な指を持っていないと断言する。
絵を描くだけの器用さがあるなら、
45gは重いと感じるはずだ。

だが繊細さは美点でもあり弱点でもある。
強い人は45g、55gを。
弱い人はNiZを。
リアフォ30gは、NiZよりシャープで重い。


NiZの魅力は、やわやわ肌だ。
「安っぽくて壊れそう」という感想は、
繊細なNiZには最高の褒め言葉だ。
5Hの使用者が、6Bをやわいというようなものだ。


キーボードを叩きたい人はリアフォ45g、hhkbを。
円を描き、曲線を描き、続け字のように書きたい人は、
フリックかNiZがいい。


つまり、NiZは、キーボードよりもフリックに近い。
posted by おおおかとしひこ at 13:53| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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