これが、「俺の思っていたものと違う」
と揉める最大の原因だ。
髪型でも、料理でも、
結婚生活でも、会社でも、
CMでも、映画でも。
注文するのが上手な人は、
相手が何を苦労してどう工夫しているか、
知らなければならない。
出来上がったものを見て、
「もうちょっとこうならないか」というのを禁止にすべきだ。
それは、
「工夫をないがしろにし、
そもそもそういう風に作ろうと思っていないものを、
全く違うものに改造しなければならない、
無駄と徒労」
を再生産し続け、
死者を生む。
相手の工夫や苦労が分かれば、
「こういう原理でこうしている」
がわかるはずで、
だとしたら、
「こういう原理でこうしてください」
と注文できるはずだ。
「私たちは素人だからプロに頼む」
と開き直る客は禁止だ。
プロに頼むからには、
プロが何をしているか知らないと、
特別なことをすることができない。
分からないなら分からないと堂々と言いなさい。
「私たちは素人だから分からないので、
教えてくれませんか」と頼む人には、
プロならきちんと教えてくれる。
なぜなら、
プロは自分の技を身につけるまで、
きちんと理論立ててきたからだ。
しかし何が分からないかを分からない人に、
教えることは出来ない。
この齟齬が、今日も日本のどこかで起きていて、
問題の当事者同士が、
「そこを分かってなかったのか」
と話し合って気づくこともなく、
日々揉めている。
この不毛が、日本のものづくりの衰退の、
最大の原因だと僕は考える。
昨日、親指シフトキーボードの店長さんと長話をして、
日本のものづくりの話になった。
「数が出ないからメーカーとしては作れない」
という話は、
「社員を食わせなきゃいけない」
ということと一致していると思った。
僕は注文の中に、
「社員を食わせなきゃならないので、
最低限の儲けを○○○だけお願いします」
というパターンがあってもいいと思う。
互いに忖度しあってるから無限地獄やってんだよ。
ぶっちゃけてオーダーしないと、
こっちもぶっちゃけて作れない。
予算は全然ないんだ。
(先日見たツイートに、
ネットフリックスの年間予算が、
日本の全民放の全ドラマ予算の10倍以上、
というのを見て、ちょっと絶望的なのだが…)
2018年08月02日
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