サーカス、フリークス、悪夢のドリームランド。
ティムバートンの為のティムバートン映画だった。
ディズニーから猟奇的とされクビにされたティムバートンが、
時を経て、ディズニーの夢と上手に作風を融合させる。
時を経た職人芸を見れてよかった。
ハッピーエンドはやっぱり気持ちいい。
以下ネタバレ。
クライマックス、鍵を家事の中に投げ入れる時、
不意に泣いてしまった。
ついでにラストのサーカスで、
娘の夢が叶うシーンがまさかの映画とは。
ここで号泣。
とてもうまい決着のつけ方だった。
プロデューサーや投資家が悪役になるあたり、
苦労したんだろうなあ。
その人生の積み重ねが、
上手にフィルターでこされて、
うまいこと戯画化することに成功している。
特筆すべきは天空の女王のエロさだ。
ラストのキスマークに至るまで、
一部の隙もない、
ドキドキするフランス娘が仕上がっていた。
子供の見るものかもしれないが、
こうした子供が見てもドキドキする、
大人のエロさは最高です。
ティムバートンが子供の見た頃にドキドキしたものが、
全部入りの映画だったように思う。
子供向けだからといって遠慮することはない。
全部入りを、次の世代に渡せば役割は果たす。
ビッグフィッシュが、
子供の夢想を大人にしてしまった映画だとすれば、
チャリチョコ以来は仕事としてやっていた映画、
そしてこのダンボは、
子供の夢想をちゃんと大人の技で描く、
というところに戻ってきたようだ。
脚本的に気になるところ。
なぜ2回目の本番が行われたのか?
クビにされたはずでは?
「ショーのクライマックスで、母親を助ける」
というクライマックスへの準備のピースがカットされてね?
俺たちはクビになったが、
最後のチャンスでもう一回本番をやらせてくれ、
今度こそ成功させてみせる、
ほらこの通り、なんなら俺の馬のショーも足すぞ、
なんて場面があったことが想像される。
あるいはマスコミを焚きつけて、
今度こそ成功させるキャンペーンを張ったとか。
投資家とプロデューサーがのうのうと客席で見てるのが、
ん?なんかカットされたな、
って感じになっていた。
そこが第二ターニングポイントになるはずなのに
(ボトムポイント、母親の処分決定とショーの失敗、
からのリバーサルが必要なはず)、
母親救出に焦点が当たったままで、
クビの一件が宙に浮いてしまっていた。
惜しい。
完全版を求む。
ラストの滝で飛ぶ、CGスタジオ用のシーンとかいらないから。
2019年04月07日
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