沢山のキャラをさばくコツは、
イコンを決めることだ。
わかりやすい例を。
「反抗的で権威に対してむかつくが、
その上手い手段を見出せず、屈折して孤立している。
しかし一旦打ち解ければ仲間を大事にする、
ほんとうは怖くなくて優しい人」
というキャラならば、
「モヒカン」にすればよい。
もちろん「ヤクザ」「リーゼント」でもいいよ。
イコンとはすなわち象徴である。
その考え方を象徴する何かを、
そのキャラの持ち物なり、
髪型なり、ファッションなり、
「その人といえばそれ」を作るとよい。
ヤンキーバイク漫画は、
人そのものよりも乗ってるバイクで、
そのキャラクターを象徴させるよね。
カワサキに乗ってるキャラは無骨系で、
スズキは柔軟な個性があるが一番にはなれず、
ホンダは華やかだ。
(ヤマハは…オシャレ?)
委員長にはメガネとか、
子分キャラは出っ歯でチビとか、
そういう典型的なものもあるけれど、
ステレオタイプに流されず、
新しい象徴を作れると、
それがそのキャラクターのオリジナルで作品のイコンになるだろう。
漫画「風魔の小次郎」では、主人公小次郎は、
剛刀風林火山を手に入れる前と後では、
考え方がまるで変わってしまった、
別キャラに僕は見えている。
前では石松的な、おちゃらけるがやる時はやる、
みたいな硬軟併せ持つ行動原理だったが、
後ではただシリアスな威力あるだけのキャラに、
変貌してしまったと思う。
小次郎の象徴が、
風魔烈風から、剛刀風林火山に変わってしまったのが、
大きいだろうね。
それは味付けの変化ともいえるし、
キャラ変ともいえて、
僕はキャラ変の残念さがちょっとあったりする。
イコンというのは、
それくらいキャラに影響を与えてしまうわけである。
(なのでドラマ版では、
風林火山で戦っても、なお「風魔烈風」を決め技とすることで、
キャラの統一性をもたせた)
ステレオタイプにならないイコンを。
ステレオタイプにならない行動原理を。
分かりにくいのではなく、
分かりやすくて親しみやすくて、
そして強い行動原理とイコンの組み合わせを。
それが出来たら、キャラクターに関しては最強になれる。
そしてそれが、
どのように変化するかを劇的に描けると、
最強のストーリーになるだろう。
2019年10月05日
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