2019年10月05日

考え方を考えるコツ3

沢山のキャラをさばくコツは、
イコンを決めることだ。


わかりやすい例を。

「反抗的で権威に対してむかつくが、
その上手い手段を見出せず、屈折して孤立している。
しかし一旦打ち解ければ仲間を大事にする、
ほんとうは怖くなくて優しい人」
というキャラならば、
「モヒカン」にすればよい。

もちろん「ヤクザ」「リーゼント」でもいいよ。

イコンとはすなわち象徴である。
その考え方を象徴する何かを、
そのキャラの持ち物なり、
髪型なり、ファッションなり、
「その人といえばそれ」を作るとよい。

ヤンキーバイク漫画は、
人そのものよりも乗ってるバイクで、
そのキャラクターを象徴させるよね。
カワサキに乗ってるキャラは無骨系で、
スズキは柔軟な個性があるが一番にはなれず、
ホンダは華やかだ。
(ヤマハは…オシャレ?)


委員長にはメガネとか、
子分キャラは出っ歯でチビとか、
そういう典型的なものもあるけれど、
ステレオタイプに流されず、
新しい象徴を作れると、
それがそのキャラクターのオリジナルで作品のイコンになるだろう。

漫画「風魔の小次郎」では、主人公小次郎は、
剛刀風林火山を手に入れる前と後では、
考え方がまるで変わってしまった、
別キャラに僕は見えている。
前では石松的な、おちゃらけるがやる時はやる、
みたいな硬軟併せ持つ行動原理だったが、
後ではただシリアスな威力あるだけのキャラに、
変貌してしまったと思う。
小次郎の象徴が、
風魔烈風から、剛刀風林火山に変わってしまったのが、
大きいだろうね。
それは味付けの変化ともいえるし、
キャラ変ともいえて、
僕はキャラ変の残念さがちょっとあったりする。

イコンというのは、
それくらいキャラに影響を与えてしまうわけである。

(なのでドラマ版では、
風林火山で戦っても、なお「風魔烈風」を決め技とすることで、
キャラの統一性をもたせた)


ステレオタイプにならないイコンを。
ステレオタイプにならない行動原理を。
分かりにくいのではなく、
分かりやすくて親しみやすくて、
そして強い行動原理とイコンの組み合わせを。
それが出来たら、キャラクターに関しては最強になれる。

そしてそれが、
どのように変化するかを劇的に描けると、
最強のストーリーになるだろう。
posted by おおおかとしひこ at 12:30| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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