よく聞く方法論。
ある感情Aを100詰めても伝わらない。飽きるから。
反対の感情-Aを5とか10混ぜる(比率は感覚)。
すると振幅を感じるので、
感情Aが200くらいに伝わる。
正月旧友と会って、
ここ最近の映像業界の志の低さを一通り嘆き、
じゃあ名作を作ってるやつらはいるのか、
という話になった。
是非見せたいCMはひとつだけあり、
それはリオパラリンピックのチャンネル4製作の、
We are superhumans。
何度か紹介している傑作。
https://m.youtube.com/watch?v=IocLkk3aYlk
今回改めて見て、
冒頭の滑り台と、
ラストのジャンプ台がきちんと呼応してるんだなあとか、
プロならではの構成に気づく。
で、本題。
この作品内のハイライトは、
「No, You can't」と、
就職を断られる場面だと思う。
これがあんこの塩の役割を果たしている。
その分量に着目されたい。
can'tの場面ばかりをたくさん描き、
I can!の場面をラストに持ってくる、
という幼稚な構成になっていないことにだ。
下手な人ならそうしてしまう。
つらいわたし、ここでもつらいわたし、
こんな場面でも拒否されるわたし。
しかしわたしはスポーツに出会った、
I canなんです!
とやってしまうところ。
塩8あんこ2
というところだろうか。
イギリスの達人はそうではない。
あんこ9塩1、
尺で見れば99対1くらい?のバランスで勝負してきた。
ここのギリギリのバランス感覚が凄いと思った。
日本の下手な人たちなら、
塩8あんこ2で、
「つらい場面ばかりなので傷つくのを放送しないで」
とオンエア中止に追い込まれるか、
それを恐れて企画しないか、
あるいは、
ビビりすぎてあんこ10を作っておしまいだ。
旧友は普段舞台が中心で映像のことはよくわからない。
しかしながら、
日本のオリンピックCMが「お遊戯ばかり」だと嘆いていた。
あんこ10の、しかもレベルが低いものだということだね。
このイギリスの傑作は、
少なくともホンモノの歌と踊りだ。
そしてホンモノのスポーツ場面だ。
ガチでやっている。
そして、そのガチに1の塩を混ぜて、
あんこを倍に膨らませている。
そのガチからの、ありえない跳躍。
我々は劣った人間ではなく、
むしろ人間を超えた人間であると宣言するという力強さ。
このプロの味付けよ。
僕も見習わなければなあ、
と襟を正してくれた傑作だ。
一方、新国立競技場の客席がマダラのモザイク風味で、
ヒキで撮れば、
ガラガラでも観客が入っているように見える仕掛けを見た。
なめとんのかワレ。
天国と地獄か。
僕はイギリスを超えたい。
同志を募るのみだ。
2020年01月06日
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