場所を変えると、話が展開しているように見える。
初心者がロードムービーを書きがちなのは、
展開が下手でも展開してるように見えるからだ。
(そしてそれは実質失敗してるのに気づかない)
では上手に場所を変えて、しかも展開させるにはどうすればいいか。
簡単なことだ。
目的を持たせれば良い。
「場所Aに行くことが目的になる」ようにすれば良い。
しかしそれだと、
Aに着いたら話が終わってしまう。
だからコツとしては、
「Xをするためには、Aに行かなければならない」
とすればいいわけだ。
そこにいる誰かに会わなければいけない、
そこにしかないもののために行かないといけない、
などである。
登場人物の目的Xをする場所はAしかないとすると、
Aへ向かうこと、移動は行動になる。
Xは最終目的でもいいし、
部分目的でも良い。
「お金を下ろすためにATMへ行く」でもいいし、
「レア物を抑えるために、お金を下ろすために、ATMへ行く」でもいいし、
「商売の初日を成功させるために、
レア物を抑えるために、お金を下ろすために、ATMへ行く」
でもいい。
とにかくXがその人物の目的だとはっきり分かれば、
Aへ行くことは行動であり、
展開だ。
勿論次のシーンでAにいてもいいし、
途中で邪魔が入ってもいいし、
Aに着いてもXがなかなか果たせなくても良い。
それは展開次第だ。
今書いている話では、
野球部が本気で投げるために、
ピッチャーマウンドへ行く必要があった。
だから、グラウンド以外の場所から話を始めた。
(逆算)
いろいろあって、
「じゃあ実際に投げてみよう」となって、
次のシーンはピッチャーマウンドで振りかぶるその男へと繋げた。
移動も到着も準備もすっ飛ばして、
そのXから入るのはよくあるやり方だ。
移動は、行動でなければならない。
つまり、
必然性があり、その目的を叶えるために最も合理的な行動であるべきだ。
それを阻害する要因、
たとえば「なぜそこへ行かないまま放置すると危険か」
も設定されていると良いだろう。
ただ単に風景が変わると面白いものだが、
それはただの旅行であり、
受動的な旅である。
「そこへ行くこと」が主体的にならなければ、
ストーリーとは言えない。
簡単に整理すると良い。
「Aへ行く」
とまずは書き出す。
「何のために: 」のあとを書けば良い。
「行かないとどうなるか: 」のあとにも何か書くと良い。
ちなみに、
Aへ行かなくたってXが出来ても良い。
最初からAで話を始めればいいわけだからね。
ピッチャーマウンドの話の場合は、
その前のシーンで河原で水切りをする必要があったので、
同じ場所で話が進められなかっただけで。
河原のグラウンドなら、移動の必要はなかったかもだ。
(まあ流石に、横を見たらグラウンドが、だとご都合主義すぎるよな)
問題は、AではなくXである。
なぜ、どうして、必然性。
それこそがストーリーである。
移動はあってもなくても、本来構わない。
2020年05月18日
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