正しいシナリオの読み方は、
言う速度で読むことだ。
逆算すれば、正しいシナリオとは、
言う速度で書かれるべきである。
僕が思考の速度で書くタイピングに拘っているのは、
まさにこれで、
概念が出てくる速度を捉えない限り、
書くのが遅くなってしまうからである。
もちろん、
書いてみて、もっといい言い方があるなとか、
考え直すことはあるので、
ただ書き下すことだけが書くことではない。
むしろリライト8割である。
にしても、言われる速度で読まれるように書き直すわけだから、
これより遅く書くことに意味はない。
正しい小説の読み方は、
その書かれた速度で読むことだと言う。
じっくり言葉を選んで、
牛歩のような思考をする文章ならば、
それはそのように読むべきだ。
高速で脳を覚醒させ、
目まぐるしく展開するジェットコースターは、
その速度で読むべきである。
逆に、
書き手は、そのような想定速度というものがある。
その速度で読むように、口に出してリライトする人もいるくらい。
シナリオは小説と違い、
明確な時計がある。
多少の早口やマシンガントークはあるだろうが、
「普通に人が喋る速度」は一定だと考えるわけだ。
作家によってその速度は微妙に異なることもあるし、
役者や監督によっても体内時計が違うこともあるけど、
基準は声に出して読む普通の速度だろう。
この速度で読んだ時に、
わかりにくい表現があるべきではない。
この速度で読んだ時に、
リフレインや韻を踏むのが効果的であるべきだ。
もっと早く読まないと効かないとか、
もっと遅く出ないと効かないとかは、
リアルタイム芸術であるところの、
シナリオでは使えないテクニックだ。
音楽ならばBPMを途中で変えられるけど、
シナリオは一定である。
1分で400字が標準だ。(実際には改行や空白で、300ちょいだろう)
400字を1分で執筆するのは不可能だ。
しかし、その速度で読まれるものを書いている、
という自覚は常に持つべきである。
書くことはなんという遅さだろう。
あなたが書く速度に、文章の持つリズムを合わせてはならない。
小説家なら許されても、シナリオライターは許されない。
2021年02月03日
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