2021年09月06日

ベストバウト

ストーリーとはコンフリクトである。
コンフリクトとは対立、対決だ。

そのストーリーの中でいくつの対決場面があるかはわからないが、
3つ以上あるとき、ベストバウトを選ぶことが出来るだろう。


ひとつのストーリー内でのベストバウトを選んでもいいし、
その役者の演じる中でのベストバウトを選んでもいい。
どの対決が、
一番素晴らしく、おもしろかったか?

それを選び、
その理由を分析してみよう。
何がベストバウトに必要なのだろう?


ひとつは、バトルそのものが面白いことだろう。
二つ目は、そのバトルの理由に感情移入できるからだろう。
三つ目は、その結果によってドラマがどう動いたかだろう。
つまり、そのバトルの過去、現在、未来の、
みっつがそろって、はじめてベストバウトになるのだ。

ドラマ「風魔の小次郎」のベストバウトは何か?
色々あるだろうが、
五話の小龍対白虎を推す人が多い。
兄を失った弟の弔い合戦、
兄のコピーといわれひねくれた弟がアイデンティティーを見出すストーリー、
相手もコピーするという同じ手を使う、
夕焼けの中で羽が舞う美しさ、
音楽は双子の歌うテーマソング、
など、多くの要素が重なって、
名シーンになっていると思う。

そのあとの小次郎の「ほんとうに人が死んでいくんだ」というセリフも込みで、
前半戦のベストバウトであることは間違いない。


もちろん、
ベストバウトは、
物理的なバトルシーンとは限らない。
殴ったり爆発したりしなくても、
「対決とその結末」があれば、
なんでもバウトだ。
この対決は面白かったとか、
この対決はスリリングであったとか、
そういうものを選出してみよう。


あなたのストーリーは、
それを超えなければならないのだよ。

なぜその対決に至ることになったのか?
なぜその対決を避けることはできなかったのか?
なぜその対決に必死なのか?
それはどのような戦いか?
その結果、どのようになったのか?

これらが面白くないと、
対決の面白さにはならないぞ。


あなたがいままで書いたストーリーの中で、
ベストバウトはなにか?
次に書くストーリーは、
それを超えるんだよ。
posted by おおおかとしひこ at 09:49| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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