2022年05月03日

整理されたものは美しい

そりゃそうだ。
それとリアリティとの整合をどうつけるか、
だろうね。


片付けた部屋と、
リアルなごちゃっとした部屋を考えよう。

どちらが美しく、気持ちがよく、
他人に見せるべき価値があり、
自分も何回か見て、
未来に残すべきものだろう?

まあ前者だろう。

美しい女優のスクリーンの中の顔と、
寝起きのノーメイクの顔では?
まあ前者だろう。
後者が好きな人もいるが、マニアだろう。


きれいにする、とは、整理することである。
ノイズを除き、
美しいとされるバランスに整えることだ。

あるいは、
「このような整理の仕方があるのでは?」
と、新しいバランスを提案することもある。

いずれにせよ、
整理を求めて、カオスを求めるわけではない。


リアルはカオスだ。

ノイズだらけで、
いろいろなことが同時進行し、
始まったことが投げっぱなしになることもある。
勧善懲悪や、信賞必罰や、因果応報が、うまく機能しないことあり、
人の知性が踏み躙られることもある。

それを、
「どのように整理したか」が、
物語である。


あまりに整理されたものばかりを見ていると、
「現実はもっとぐちゃぐちゃだろ」と、
汚したくなる気持ちはよくわかる。
女性誌の表紙なんてツルツルのCGだよね。

だけど、
リアルだからいい、
ぐちゃぐちゃだからいい、
というわけではない。

リアルな中に、ぐちゃぐちゃな中に、
ある独特の美があるからいいんだよな。

その美はなにかというと、
やはり整理された何かだと思う。

絵で言えば、色だったり光だったり影だったり形だったり。

脚本で言えば、
「人生はこのようなものである」
「世界はこのようなものである」
「人間はこのようなものである」
「社会はこのようなものである」
だと僕は思う。




posted by おおおかとしひこ at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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