どうやってアイデアを思いつくのか。
世の中にある無限の要素を、
どう有限化して限定された時間軸に押し込めるのか。
色々な人が色々な法則を提唱していると思うけど、
僕は連想からかなあ、と思っている。
もちろん、ある日突然ひらめきが来ることもあるけど、
それは奇跡待ちでしかない。
もっと現実的なアイデアの出し方をマスターしておく必要がある。
アイデアとはどういう形をしているか、
を考えると、
芋づるなんじゃないかと思う。
アイデア単独の何かがあるのではなく、
あるものとあるものをくっつけたり、
あるものからあるものを引き出したり、
そういうリンクや線のようなものがアイデアではないか。
それの初期状態をつくるときに、
連想が有効だと思うわけだ。
Aがある。
AといえばBだな、
BといえばC……
あるいは、AといえばB2だ、
B3もB4もある。
B2からはC1もC2もあるな……
みたいに、連想というのは、
どんどんつながりが広がっていくことである。
その中でも、
「いい連想」と「そうでもない連想」がある。
いい連想とは、
あまり聞いたことがない連想で、
でもよく考えると分るものを言う。
そうでもない連想は、よくある連想だ。
電車といえば、駅、バス、駅前、
景色、鉄オタ、写真、旅行、時刻表、
なんかを思い付くのがよくある連想だね。
痴漢、いつも同じ時間に乗っているあの子、
遅刻しそうで踏切を飛び越えてパンツが見える、
電車と競争する、
飛行機から見えた電車、
などはあんまりないけど分るという連想だ。
いっぽう、
電車といえば、AI、クリスマスツリー、
ポテサラ、
なんかは全然関係ないから、連想ではない。
この、真ん中をうまく思いつけば、
アイデアの芽になるよ、ということ。
で、芽だけじゃ育たない。
それが育つには、
よくある連想を使ったり、
関係ないものを混ぜていくんだよね。
つまり、真ん中を芯にして、両方から転がしていくわけ。
たとえば、痴漢を題材にして、
鉄オタが痴漢と間違えられる話をつくることはできるよね。
そのときに全然関係ないクリスマスツリーを入れ込むことも可能だ。
鉄オタと痴漢だと電車から近すぎるから、
関係ないものを混ぜこむことで、
ベタを避けるようにするわけだ。
三題噺みたいだけど、こんな感じでストーリーというのは作られ始めるような気がする。
で、
最初の電車と痴漢のところが、
電車と鉄オタという近すぎるところではアイデアが生まれにくい。
電車とクリスマスツリーでもアイデアが生まれにくい。
近くてやや遠いものあたりの、
絶妙な距離感のときに、
アイデアは生まれる、
ということを言おうとしている。
遅刻しそうだから踏切を飛び越える、
なんて距離感から、
いきなり死んでしまって転生する、
では電車から遠すぎるので、連想としてはやりすぎだと思う。
でもそのあとが面白ければ別にいいけど。
アイデアは生命の海のようなものだ。
なんでもいろんな要素がそこに浮いている。
それらが結合して、
次第に生命のようになっていくには、
最初の結合が重要で、
それってまったく異なる偶然のマリアージュではなくて、
微妙な距離感の連想なんじゃないかと思うわけ。
もちろん、ストーリー本編に書く順番はこうとは限らない。
鉄オタの事情からはじめて、
慌てて電車移動する羽目になったが、
そこで痴漢に間違えられて、
という風に順番を変えたっていいわけ。
アイデアと最終的な構成や出来上がったものは、
一致している必要はない。
まず何を芯にして、雪だるまを転がすか、
という話をしている。
その芯が、よくある連想の結合ならば、
あんまり広がらないし、
離れすぎている連想(むしろ無関係)ならば、
それもつながりにくい、
ということなのだ。
だから適切な距離感での連想をうまくできたら、
話は転がりやすく、
適当なアイデアだといえるだろう。
だから、
最初に何かを書き、
そのまわりに連想される何かを書いてゆき、
それらが興味深い結合をしたら、
それについて深く考えて発展させる、
というような、アイデアの練り方があるくらい。
だから、連想力のない人は、
アイデア出しにむいていないと思う。
平凡な100の連想をしつつ、
絶妙な距離感の連想を出せれば、
そのうちストーリーというのは形を成していくような気がする。
その芽は、「これまであったようでなかった組み合わせ」だと思うのだ。
連想の範疇でありながら、
誰もやっていなかった連想。
それを思い付けば、何かが生まれやすいと思う。
連想しよう。
なんでもいい。
なんでもいいわけじゃないが、
思い付きに制限をかけないほうが、
思い付いては捨てることが出来るので、
どんどん生まれやすくなる。
一個一個を大事にしていると少子化するから、
こういうときはマンボウのように生むといいぞ。
そのうち、どれかが興味深い結合を生むからね。
2023年01月10日
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