プロットを組み上げるときのコツ。
「なぜ?」と気になるところを全部問うことだ。
あとあと自分の首を絞めるとか、
そういうことはとりあえず気にするな。
あなたがそのようなプロットや設定を、
観客として与えられたと想像して、
気になる「なぜ?」を探すのだ。
たとえば。
「この男は正義感が強い」
という設定。
これに「なぜ?」と問うわけ。
特に理由もなく設定されてたら、
その理由を創作する必要がある。
たとえば母が不正して得た金で、
給食費を払っているのを子供の頃に知ったから、
でもいいし、
尊敬する兄が刑務所に入って、
許せないと思ってるから、
でもいいし、
昔見たアニメの影響、
でもいいよ。
なんでもいい。
それぞれの理由に対して、
また「なぜ?」と突っ込むことはできる。
なぜ母親はそんなことをしたのか、
なぜ兄は犯罪を犯したのか、
なぜそのアニメでは正義がよかったのか、
などだ。
そこにも理由があり、
またなんでかよくわからないところがあれば、
なぜなぜ坊やに問うてもらおう。
なぜ?と、納得いくまでだ。
たとえば、
主人公がヒロインに惚れるとしよう。
なぜ?と問うのだ。
ルックスが好みだったから、
親切にされたから、
一緒に部活をしているうちに、
などなど、なんでもいいから理由を出す。
そして、また納得がいかなければ、
「なぜ?」と問う。
なぜそのルックスが好みなの?
自覚してるの、してないの?
親切にされたら誰でも好きになるの?
部活をしてるどんなときに好きになったの?
などなどなど。
その答えに対しても、
また「なぜ?」が出てくると思う。
それに答えていく。
もし、
納得がいかないならば、
それら全部を創作しきれていない、
という証拠だ。
つまりは理由なき何かが起こる、
ご都合主義になっているわけ。
その恋人たち二人は旅行先に京都を選ぶ、
という場面があるなら、
「なぜ京都?」と思うわけ。
京都を舞台にした漫画を読んでたから、
京都大学に憧れてたから、
京都の漬物が好きだから、
などなんでもいいから理由をつけていく。
こうすると、
ある一つの何かの裏には、
たくさんの問いに答える答えが、
創作されていることがわかるだろう。
もちろんそれを一から説明する必要などない。
なるべく端的にそれが分かるものだけで、
説明シーンを書くことを意識すると良い。
なぜなぜ坊やが「なぜ?」と思うところは、
観客もそう思う部分である。
そこに適度に答えが与えられていないなら、
欲求不満が募り、作者を信用しなくなる。
(わざと欲求不満にする狙いを除く)
「彼はコーラが好きなのである」
と設定して、
大好物のコーラを巡ったドタバタがあったとしよう。
なんでコーラなんだっけ?
に答えがない場合、
「単に好みだから」でおしまいになってしまう。
それが、
「転校してった親友と、
最後に二人でコーラを飲んで以来、
思い出の飲み物になっていて、
彼は大事な時にコーラを飲むのだ」
なんて理由を創作できると、
物語の質がまったく変わってくることに、
気づかれたい。
あるいは、
「彼は頭を使う仕事をしていて、
手っ取り早く糖分の取れる飲み物を欲する、
合理的なのはコーラだ」
でもいいんだよね。
それは、物語に深みを与えて、
必然性をつくるわけ。
逆に「なぜ?」と問うことで、
必然性が足りてないぞ、つくれ、
と自分に要求することになるわけだ。
なぜなぜ坊やは、聞かれる側はイライラする。
しかし重要だ。
空はなんで青いのか?夕焼けはなんで赤いのか?
ググれば答えが出るものはググっとけばよい。
そんな一般的でない、
個々人に属するプロット、
行動の理由こそが、
創作するべき部分なのだ。
つまりなぜなぜ坊やが出てくる時は、
そこが足りてない時だ。
セルフチェックにとてもよいぞ。
なぜ彼はニヒルに構えているのか。
なぜ彼は頬に傷があるのか。
なぜ彼女は明るい性格なのか。
なぜ彼女はカバンの中を隠すのか。
なんでもよいので、プロットや設定に関する、
あらゆることを何故か分析して、
裏打ちしておこう。
世界はそれで豊かになる。
厚みを増す。
2023年03月15日
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