面白そうな議題なので考えてみる。
> 白狐(びゃっこ)@Arthur_Lugh
> もっと良い議論をするのであれば、特徴に関してメリットだけではなく、できなくなっていることもきちんと述べてほしいなと思います。
> 何かができるようになるということは同時に何かができなくなっていることだと私は思うので
正直、
できるようになったことで、
できなくなったことは気づかないことばかりだ。
でもちょいちょい不満が出てくることはある。
そのときに、
「ああ、これは捨てたところなんだな」
と思い直すこともある。
大きな二つは、
1. 打鍵技術への向上心がなくなる
2. 統計に出にくい部分を切り捨てたこと
かな。
1. 打鍵技術への向上心がなくなる
タイパーは純粋な打鍵技術追求者だろう。
配列設計は真逆だ。
手はそのままで、動線を最適化することをするからだ。
この貧弱な手や打鍵技術で、
一番楽で速いのはなにか?
の追求だから、「手を鍛えることをしない」が、
デメリットかな?
むしろ、打鍵技術をあげてその配列の速度をあげることは、
邪道だとすら僕は思うよ。
上手い人のための配列になるなら、
合理性が低いってことだからね。
おかげさまで、
僕は小指も薬指も、
タイパーとしては最低レベルの技能じゃない?
指の独立も全然だし。
ワードを見てからの打鍵組み立てとか、
レイテンシとか全然でしょ。
脱力も全然下手。
生まれたまんまで訓練なしでバンバン書けるのが、
理想の配列だよね。
これは武術の理想だ。
術を極めたら、訓練しない肉体でも最強になれるはずだ。
拳は柔らかくても人を殺せるようになるはずだ。
小さい老人でも、塩田剛三のように人を投げられる。
僕はqwertyサイトメソッド時代、
左手は人差し指しか使ってなかった。
それに比べれば標準運指を使えるようになった。
その程度しか訓練してない。
でも、qwertyの左小指薬指の負荷に耐えられるほどの、
指の鍛え方をしていない。
だからたぶん一日持たないし、やりたくない。
2. 統計に出にくい部分を切り捨てたこと
動線合理化の基準は、
日本語の統計的確率だ。
このカナはよく出る/出ない(単純頻度)、
このカナのあとにはこのカナがよく来る/来ない
(連接頻度)、
なんかを考慮しながら配列はつくられる。
その「よくあるケース」で、
楽で速い運指になっているから、
裏を返せば、
「滅多にない組み合わせ」は、
打ちにくい指の流れにするものである。
たとえば、「ひ」というカナはマイナーで、
「ふ」というカナもマイナーだ。
だからこれらのカナは打ちにくいところに置かれる。
そして、「ひ」のあとに「ふ」の来る確率も、
かなり低い。
だから、「ひ」と「ふ」の関係性は、
確率上無視して良い。
ところが、皮膚科の人や、加藤一二三にとっては、
「ひふ」はよく使う連接である。
こうした一部の人を、切り捨てている可能性がある。
メジャーな言葉を対象とすることは、
マイナーを切り捨てることになる。
そしてこれは、創作と相性が悪い。
創作とは、平均にない、違うことをすることだからだ。
極端な例では、
「ぱ」と「みゅ」の間の連接は、
きゃりーぱみゅぱみゅ登場前は、統計上0だったろう。
その、統計にないところがブルーオーシャンだ。
だからヘンテコな感覚をうけるし、
新しくて、世界を変えていく。
統計にこだわった配列は、
新しくものをつくることに向いてない、かも知れない。
それは、マーケティングで受けるところばっかりこすって、
新しい商品が生まれないことに似ている気が、しなくもない。
薙刀式がこだわった部分は、
だから「繋ぎの語」という、
日本語特有だと分析した構造を、
楽に速く打つことだ。
日本語には、
話題の語(名詞や動詞や形容詞など、話題の要素を示す部分)と、
繋ぎの語(助詞や助動詞や活用語尾など、要素同士をくっつける部分)
の、
二つの語があると考えて、
後者の動線をとくに重視した。
このことによって、
どんな言葉が来ても、繋ぎは使うだろう、
という考え方になっていて、
結果どんなものでも(普通の日本語であれば)、
生み出しやすくなるだろう、と考えている。
もちろん、このことで、
「よくある統計的な言い回し的定型文」は、
弱いと思われる。
統計といっても、単純統計もあれば、
薙刀式みたいに別の考え方の頻度を取る場合もある。
皮膚科専用の配列があっても、僕はいいと思う。
技術的にもっと色々のは重々承知で、
技術がなくてもわかる範囲のことだけを書いた。
それは新配列普及段階において、
技術的デメリットを理解できる人が少ないと思ったからだ。
薙刀式の相互シフトを理解しない人が、
「から」が「ぶ」に化けやすいデメリットがある、
と言われたら「デメリットがある!」と、
それだけでビビるからね。
相互シフトによるメリットのほうが遥かにでかい
(たぶん100倍)のに、
それらが50:50で天秤に載ってるように見えてしまう。
日本人の悪い癖で、
畳と女房は新品がいいわけで、
まっさらな新しいものをほしがるからね。
そんな銀の弾丸はないことからスタートできない人が多い。
もちろん、
深いところまで理解してる人とは、
デメリットの話をしたい。
なので、まずここは理解できてるよね?
という大きな話をしてみた。
この話つづきます。
技術的なデメリットの話をします。
2023年05月09日
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大岡さんはblue skyのキースイッチを使われていると思うのですがステムをsilent alpacaのものに交換しても問題なく使えるのでしょうか?
キーボードを会社で使っているため静音のものを使いたいのですが最近スイッチの滑りが気になったため問題なく使えるのか教えていただきたいです。
実験してないのでわかりませんが、多分使えると思います。
同じ形だと思うので。
ただし微妙に金型が合わなかったり、リーフとの相性があるので、
何個か試さないと本当のところはわかりません。
実際に試してみないとわからないですよね
薙刀式がもう少し早く打てるようになれば1度試してみます!
してません。
端子類の部分がキツくて修正したいので、
販売するには最低もう一回試作ですかねー。
価格は2万ほどなので、売れるかなー。
白の不透明レジンなら1万ちょいくらいでいけるかも。
あとそろそろ黄変が始まってます。
どれくらい黄変するかはこれからですかね。
miniaxeを購入出来ていないためまだ持っていないのですが購入出来た際には是非つけたいと思うため販売期待です!
レジンなんでどうしても黄変しちゃいますよね…
白色レジンだったらクリーム色になると思うので案外いいかもです!
試作の必要があると思いますがケースの販売待っています!