はどこだろう?
主人公は、辛い目に遭わなければならない。
もちろんお気楽な主人公が、
楽勝で解決するストーリーもあり得るが、
それってたぶん面白くない。
起伏がないからだ。
面白いストーリーというのは、
どん底もあれば絶頂もある、
上へ下へのジェットコースターである。
だから最も暗い、
最も悲惨な、
一番辛いシーンはどこか、
決めておくことだ。
そこと絶頂の間の距離こそが、
そのストーリーの振り幅になる。
影が濃いと光が濃くなる。
影が薄いと光も薄っぺらい。
絶望して、心も体もどん底で、
もうダメだと思うところはどこだろう?
その闇が深ければ深いほど、
絶頂で放つ光も強くなる。
もっとも、最初から落差をつくることは難しい。
絶体絶命から、
大逆転して最高の勝利なんてのは理想だけど、
第一稿でそれを書くのは難易度が高い。
だから油絵のように、
重ね塗りしていくとよい。
まあまあの陰からまあまあの光へ行くシーンをつくり、
絶望を深くして絶頂を高くして、
それを徐々に開いていくように、
リライトしていくとよい。
最初はちょっとした逆転だったのが、
次第に反転レベルの逆転になり、
そのうち世紀に残るスーパー大逆転劇になるだろう。
ちょっと辛いシーンが、
結構辛いシーンになり、
絶望を抱えたとても辛いシーンになるだろう。
どこがその最も暗いシーンか、
作者が分かってなくて、
どうやってリライトしろというのだ。
最も辛いシーンは、
第二ターニングポイントの前にあることが多い。
第二ターニングポイントが大逆転で、
その勢いのまま三幕に雪崩こめるからね。
もちろん、そこ以外でも良い。
最も辛いシーンは、
どこだろう?
それはジェットコースターの設計ポイントのひとつである。
2023年07月17日
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