2023年07月17日

最も辛いシーン

はどこだろう?


主人公は、辛い目に遭わなければならない。

もちろんお気楽な主人公が、
楽勝で解決するストーリーもあり得るが、
それってたぶん面白くない。
起伏がないからだ。

面白いストーリーというのは、
どん底もあれば絶頂もある、
上へ下へのジェットコースターである。

だから最も暗い、
最も悲惨な、
一番辛いシーンはどこか、
決めておくことだ。


そこと絶頂の間の距離こそが、
そのストーリーの振り幅になる。

影が濃いと光が濃くなる。
影が薄いと光も薄っぺらい。

絶望して、心も体もどん底で、
もうダメだと思うところはどこだろう?

その闇が深ければ深いほど、
絶頂で放つ光も強くなる。


もっとも、最初から落差をつくることは難しい。
絶体絶命から、
大逆転して最高の勝利なんてのは理想だけど、
第一稿でそれを書くのは難易度が高い。

だから油絵のように、
重ね塗りしていくとよい。

まあまあの陰からまあまあの光へ行くシーンをつくり、
絶望を深くして絶頂を高くして、
それを徐々に開いていくように、
リライトしていくとよい。

最初はちょっとした逆転だったのが、
次第に反転レベルの逆転になり、
そのうち世紀に残るスーパー大逆転劇になるだろう。

ちょっと辛いシーンが、
結構辛いシーンになり、
絶望を抱えたとても辛いシーンになるだろう。

どこがその最も暗いシーンか、
作者が分かってなくて、
どうやってリライトしろというのだ。



最も辛いシーンは、
第二ターニングポイントの前にあることが多い。
第二ターニングポイントが大逆転で、
その勢いのまま三幕に雪崩こめるからね。

もちろん、そこ以外でも良い。

最も辛いシーンは、
どこだろう?
それはジェットコースターの設計ポイントのひとつである。
posted by おおおかとしひこ at 01:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック