2023年08月15日

曲が気持ちいいのと、歌詞が気持ちいいのと

歌にはこの二種類がある。


曲が気持ちいいとき、
ぶっちゃけ歌詞はどうでもいい。
破綻があってもいいし、無理や矛盾があってもいい。

「うっせえわ」が流行った時、
歌詞よりもリズムの繰り返しのほうが優ってるなあ、
なんて思ってた。

なんならインストでもいいよね。
YMOはそういう「新しい音」という、
曲を作っていたわけで。
ジャズはそれにアドリブを入れて、
ジェネレート音楽という概念をつくったわけだ。


逆に歌詞がよいときは、
あんまり曲は聞いてないかもしれない。
でも名曲というのは、
いい歌詞をいいメロディで歌うことだ。

もちろん、歌詞に矛盾があったり、
意味不明であれば歌詞がよい、とはならない。



さて、映画である。

曲がよくて歌詞がダメな映画がある。

いい場面、気持ちいい場面、
泣けたり笑えたりする場面があり、
魅力的なキャラや演技合戦があり、
そそるシチュエーションもたくさんある。

しかし矛盾があったり、
変だったりするところがあるわけだ。

「細けえところはいいんだよ」と、
バーフバリに振り切るまで面白ければ、
まいっかと思うけど、
そうなってないと、
「なんかいいのに不満が残る」になる。

典型的なのはシンゴジラだね。
部分はとても面白いが、
ストーリー全体がとても変で、
テーマと部分が合ってなくて、
おかしな脚本であった。
そのことに関しては繰り返さないので過去記事参照。


歌詞が良くて曲がダメなのは?

地味映画だろうか。
ストーリーが身につまされたり、
真実に迫ったいいものなんだろうが、
いかんせん地味で、目立たず、
そして演出も下手で調子が外れている。


どちらが売れるか?

曲が良くて歌詞がダメなやつだろうね。

勢いがある方が売れる。
音楽というのはそういう求められ方をしている。

今この気分を変える何かが、
音楽に手を伸ばすときだ。


歌詞だけ良くて曲がダメなやつは、
好きな人は好きかもしれないが、
万人には受けない。

もちろん、
最高なのは、
歌詞が良くて曲もいいやつだ。

しかし次点は、曲優先になるだろう。


もしいい歌詞を思いついたなら、
いい曲をつけなさい。

歌詞だけでは売れない。
曲とセットではじめて歌になる。

人は「曲と歌詞の奇跡のカップリング」を求めている。
どちらかしかないものはいらなくて、
曲だけのものも一定数売れるんだよな。


シナリオだけやってると、
歌詞のことしか考えなくなってしまうことが、
稀に良くある。
いいメロディになってるか?

ジャズだけでも売れるんだぞ。
そのことをシナリオライターは真面目に考えた方がいい。
posted by おおおかとしひこ at 01:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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