2023年11月16日

【薙刀式】スタッカートとロールオーバーとアルペジオ

スタッカートは、
「の、よ、う、な、も、の」
と次と繋げずに、切って音を出す音楽用語だ。
打鍵におけるロールオーバーとは、
前の音の後半と次の音の前半が切れ目なくつながっていることで、
対立する概念になろう。
(声だと無理だけど楽器ならできる。何と呼ぶかは知らない)

アルペジオってロールオーバー前提よね。


岡さんのTwitterから。
> 親指シフトの人達って、「よ」をどうやって入力しているんだろうか?右シフト+Y なんだが、専用キーボードならいざ知らず、通常の日本語キーボードで無変換+Y とか相当アクロバティックに思える。

(無変換は変換キーのミスですね。
右手の同手シフトのことだろう)



僕もこれは疑問に思ったんだけど、
生で見た綾木さんの打鍵では、
それを打とうとする前から手が動いてる感じがあり、
一連でのシークエンスとして手に馴染んでいるような気がした。

いきなり「よ」が出てくるなら慌てるだろうが、
事前にわかってるならあらかじめ手が動ける感じ。

なので手首は浮かせて、
キーの上に構えて、手を丸めて手ごと垂直落下するのが、
親指シフトのデフォルトになる。

そして、
リズムはスタッカートになりがちだ。

「の、よ、う、な、も、の」
のようなリズムになり、
単打アルペジオなどの、
慣れた高速の組み合わせは、
ロールオーバーでいく感じだった。

だから、
親指シフトは、
デフォでスタッカートのリズムの配列のような気がする。

そういえば新下駄のkouyさんも、
ロールオーバーができない人だったと昔のブログにあり
(出来るようにはなったらしい)、
生で見た打鍵では、
ロールオーバー上等というよりは、
スタッカートが多い感覚だった。
(手の形も、突き刺し系の打鍵法)
これゆえに、単打ロールオーバーがシフトに化けにくいのかもな、
などと思いながら見ていた。


一方、
僕は指を寝かせて撫で打ちするので、
スタッカートで打つことはほとんどなく、
じゃらじゃらとロールオーバーで繋げて打っている。
昔ながらのタイピング法では邪道だろうが、
それはピアノ前提の教本の流れなので、
そんなに重たい荷重にしなくてよいキーボードで、
突き刺し打ちが絶対正義とは思えない。

むしろ、
「どれだけロールオーバーできるか」
こそが打鍵を速くする秘訣だとすら考えている。

手の速度には人によって限界があるので
(それそのものを鍛えるのがタイパーだけど、
僕は普通の人の手だろう)、
それを超える手段として、
ロールオーバーを使うと。



で、
「配列は打鍵法にまで影響する」
「その打鍵法でベストな配列がある」
と僕は考えている。

親指シフトをやってみた経験で言うと、
左手の無茶さも嫌だったが、
TYの同手シフトが嫌だったなあ。


ちなみに左シフトを【】、右シフトを〈〉で表記すると、

 のようなもの 〈L〉〈Y〉A【D】【G】〈L〉

とかなり厄介な運指だ。

 される T【T】〈I〉
 られる Y【T】〈I〉

もどうかと思った。

比較のために薙刀式の場合を記しておくと、
【】内は連続シフトとして、

 のようなもの 【JI】LM【KJ】
 される 【U】/I
 られる ./I

と、かなり繋がりがよくなっている。

薙刀式の場合はロールオーバー、撫で打ちで取りやすい。
突き刺し打ちでも嫌じゃないと思う。

しかし親指シフトの場合は、
撫で打ち、ロールオーバーではほぼ不可能で、
突き刺し打ち、スタッカートが必須だと思われる。

もちろん練度が上がってくると、
ロールオーバーとスタッカートを使い分けてるのかもだ。


親指シフトの打鍵法のコツとしては、
「等間隔に打つ」と聞いたことがある。
スタッカート前提のような言葉だ。
また、
伝説の高速シフター「マシンガンはま」さんの異名も、
「正確に同じリズムで打つ」ことを想起させるマシンガン。
(「メトロノームはま」より凄そうだしね)
もっとも、マシンガンに等間隔リズムまで暗示があるかは分からない。
当時の打鍵動画がないことが惜しまれる。

タイプウェル44秒の手元動画のみ:
https://sp.nicovideo.jp/watch/sm3967640?ss_id=ad973a44-7fd1-42fb-92c0-f08680ef06e6&ss_pos=8&cp_in=wt_tg
を見るにつけ、
スタッカートなリズムが多い感じがする。


親指シフトはつまり、
スタッカートで打つという(隠された)前提の配列ではないか。

それ前提だと「よ」はちょっと遅いけどね、
くらいの感覚でいるのかもしれない。


薙刀式はロールオーバーやアルペジオで取れるところを、
ガンガン滑っていくので、
逆に等間隔ではなく、変則リズムになる。
KIHの動画で音だけ聞けば、
薙刀式は分かりやすいと思う。

リズムだけで言うと達人のqwertyに近いかもしれない。
qwertyはロールオーバーアルペジオ上等な配列だからね。
薙刀式は同時押しやシフトがあるぶん、
qwertyに挿入があるようなリズムになるだろう。

月配列がqwertyに打鍵リズムが近いと思えるのも、
ロールオーバー上等な感じがそうさせてるのかもしれない。


親指シフト系でもシン蜂蜜小梅はどうなんだろ。
前身となる小梅配列の動画を見る限り、
https://m.youtube.com/watch?v=7f2vpMIMWqw
https://m.youtube.com/watch?v=L8c6hWW2sfs
  
スタッカート中心でアルペジオが混ざってる感じだろうか。
小梅は左右同時がないから、
蜂蜜小梅以降はまた変わるかもだ。



親指シフトの話に戻ると、
僕は親指シフトは「手が大きい人のための配列」
ではないかと訝っている。

直接会ったことのある、大東さん、塩澤さん、綾木さんは、
みなガタイがでかく、僕より手が大きかった。
動画で見る立花さん、勝間さんも手が大きい人に見える。
いずれも専用キーボードではなく、
19ピッチのふつうJISキーボードをエミュレートで使っている。

綾木さんなんて「数字段と同時押し」の記号を一部使うと言ってたから、
案外Yなんて楽勝かもしれない。


こうした手と打鍵法をもって、
僕は親指シフトは万人には無理なのでは?
と考えている。
専用キーボードでカバーし切れたかは、
使い込んでないのでなんともだけど、
そもそも万人にできるほど、
ワープロが普及するなど考えてもみなかったのかもだ。


なので薙刀式がめざすところは、
万人が簡単に使える便利なカナ配列なのだが、
親指キーは少しネックになるかもなー、
と考えて、
色んなキーキャップを設計して、
それに備えてる感じだね。

手が小さい人の、
親指シフト動画どこかにないかなー。
絶対TYQPあたり辛いと思うんだよな。
(にしても上にあげたニコ動のやつみたいに、
手首ごと動かすのかもだ)
posted by おおおかとしひこ at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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