2024年02月09日

原作通りってなんだろうね

漫画「マイホームヒーロー」の実写化のポスターを、
たまたま新橋駅で見たので。
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アングルだけ合わせて表情を変えてみました、
で一同納得してんのかな?


少なくとも原作の表紙は、
目を瞑り絶望に天を仰いでいるように見える。

それが魅力的かどうかでいうと、
まあ普通かなというくらいの絵だ。
だけどそのまあ普通な絵に、
「マイホームヒーロー」と普通じゃないタイトルが入ることで、
異化効果がもたらされている。

この意図に合わせるために、
佐々木蔵之介が同じポーズを取るべきだろうか?


もし同じポーズ、同じ表情で写真を撮ってしまったら、
横顔だし、目瞑ってるし、
佐々木蔵之介だと分からない可能性が高い。
それじゃ事務所的にも旨みがないし、
配給側も、佐々木蔵之介という客寄せパンダが使えない。
つまり、
「原作通りアピール」以外意味のないポスターになってしまう。

そもそも実写化する目的は、
原作ファンクラスタよりも、
広い観客層を取りに行くことだ。
なんだかわからんが漫画原作、なんだかわからんが佐々木蔵之介、
という情報だけで、
それ以上の客が来るかは不明だけど、
広い客を狙いたいのと、原作通りとの、
綱引きをした結果が、
如実に出ている。


僕は、これは下手なポスターだと思う。

「マイホームヒーロー」がどういう話か知らないが、
一軒家のマイホームの屋根の上で、
ヒーローのようにポーズを取っている(サラリーマンの格好で)、
佐々木蔵之介じゃダメだったのかな?

そんなシーンは原作にはなかったから、
端から考えてもいなかったのかな?


実写化の理想は翻案である。
漫画の異化効果を、
佐々木蔵之介という客寄せパンダをうまく使って、
ポスターに落とし込まなければならない。

なのに、
原作表紙をアレンジして、表情違いでいいのかな?

このポスターの佐々木蔵之介は、
茫然自失したように見える。
強い絶望の絶叫ではない。
つまり、絵力として原作より落ちている。

劣化コピーとは、このようなことをいう。


原作通りだからいいでしょ、じゃダメなのだ。
どうせ劣化コピーなんだから。
翻案しないと実写には落とし込めない。

「娘を、家族を守るために、
罪を重ねた父。
その運命はーー?」
のコピーもいけてない。
別にその父の運命なんてどうでもええやん。

「きみたちを守るために、
父さんは悪人《ヒーロー》になるよ。」
ぐらいでええんちゃうの?



あ、新橋駅…日テレの映画だわこれ…
追記: 調べたら日テレじゃなくてTBSだった。なぜ日テレのお膝元に…
posted by おおおかとしひこ at 19:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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