漫画「マイホームヒーロー」の実写化のポスターを、
たまたま新橋駅で見たので。
アングルだけ合わせて表情を変えてみました、
で一同納得してんのかな?
少なくとも原作の表紙は、
目を瞑り絶望に天を仰いでいるように見える。
それが魅力的かどうかでいうと、
まあ普通かなというくらいの絵だ。
だけどそのまあ普通な絵に、
「マイホームヒーロー」と普通じゃないタイトルが入ることで、
異化効果がもたらされている。
この意図に合わせるために、
佐々木蔵之介が同じポーズを取るべきだろうか?
もし同じポーズ、同じ表情で写真を撮ってしまったら、
横顔だし、目瞑ってるし、
佐々木蔵之介だと分からない可能性が高い。
それじゃ事務所的にも旨みがないし、
配給側も、佐々木蔵之介という客寄せパンダが使えない。
つまり、
「原作通りアピール」以外意味のないポスターになってしまう。
そもそも実写化する目的は、
原作ファンクラスタよりも、
広い観客層を取りに行くことだ。
なんだかわからんが漫画原作、なんだかわからんが佐々木蔵之介、
という情報だけで、
それ以上の客が来るかは不明だけど、
広い客を狙いたいのと、原作通りとの、
綱引きをした結果が、
如実に出ている。
僕は、これは下手なポスターだと思う。
「マイホームヒーロー」がどういう話か知らないが、
一軒家のマイホームの屋根の上で、
ヒーローのようにポーズを取っている(サラリーマンの格好で)、
佐々木蔵之介じゃダメだったのかな?
そんなシーンは原作にはなかったから、
端から考えてもいなかったのかな?
実写化の理想は翻案である。
漫画の異化効果を、
佐々木蔵之介という客寄せパンダをうまく使って、
ポスターに落とし込まなければならない。
なのに、
原作表紙をアレンジして、表情違いでいいのかな?
このポスターの佐々木蔵之介は、
茫然自失したように見える。
強い絶望の絶叫ではない。
つまり、絵力として原作より落ちている。
劣化コピーとは、このようなことをいう。
原作通りだからいいでしょ、じゃダメなのだ。
どうせ劣化コピーなんだから。
翻案しないと実写には落とし込めない。
「娘を、家族を守るために、
罪を重ねた父。
その運命はーー?」
のコピーもいけてない。
別にその父の運命なんてどうでもええやん。
「きみたちを守るために、
父さんは悪人《ヒーロー》になるよ。」
ぐらいでええんちゃうの?
あ、新橋駅…日テレの映画だわこれ…
追記: 調べたら日テレじゃなくてTBSだった。なぜ日テレのお膝元に…
2024年02月09日
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