ストーリーの都合上、最初に設定したことを変更してもよい。
あとで全体が首尾一貫するように書き直せばいいだけのことだ。
オリジナルでは当たり前のこれが、
原作つきでは出来ないことになる。
厄介な枷になるわけ。
そもそも設定とは、ストーリーのためにある。
ストーリーに必要なものを逆算して、
先に置いておくためのものが設定といってもいい。
つまり設定とは伏線でなければならない。
そして、使われない伏線は意味がないのと同様、
使われない設定は意味がないので、
省略しても構わない。
伏線は機能するものだけを残して、
そぎ落としていくものだ。
もしあとで追加設定が必要になるならば、
それも込みで全体を書き直す必要が出てくる。
それはそれでリライトの時にやるか、
第一稿を書きながら、直しながらやってもよい。
原作つきが厄介なのは、
これが出来ないことだ。
原作の設定を壊さないように、
ストーリーを考えないといけないのだ。
使わない設定は切るのか、
原作にあるから残すのか、
毎度選択しなければならない。
原作ものにいらない設定が追加されたり、
原作にある設定が消えているのは、
こうした調整の結果であろう。
それをしないではストーリーが成立しなかったから、
そうなっていることが多い。
(実のところ、必ずしも必要だっかものだけがあるとは限らないが)
まあ、この際原作つきはどうでもいいだろう。
まずはオリジナルが書けるようになることだ。
ストーリーの伏線が得意な人は、
設定もうまいということだ。
設定は決して「観客を引き込むだけの魅力的な内容」というわけではないのだ。
それであると同時に、
「あとで使うものの伏線になっている」ということが必要なのだ。
つまり、
設定には二重性がある。
伏線だけだと魅力ある設定にはならないし、
伏線になっていない設定は、ある意味がない。
魅力的なヒキであり、
かつ伏線になっていることが大事だ。
このように設定を組んでいるだろうか?
「とりあえず魅力的な設定だけ考えて、
あとで考えよう」ってなっていないだろうか。
あるいは、
「あとで使うからとりあえずこの設定だけしておいて、
魅力的にそれが輝く場面はあとで考えよう」
となっていないか?
どちらも間違いである。
ヒキになりえるだけの魅力的な設定の場面と、
それをあとで使う場面は、
表裏一体なのだ。
ペアとしてそれを考えないかぎり、
物語における設定など考えてはいけないのだ。
初心者ほど、
設定をつくって、それで満足して次をつくらないことが多い。
中二ノートなど、
設定だけであふれていることだろう。
その伏線を全部使った物語は、
膨大すぎて物語のていをなさないだろう。
その魅力的なひとつだけ使って、
それを伏線としたミニストーリーを作ってみるといいよ。
設定と伏線の使い方が分ると思う。
そして、使わない設定は作らない、
という原則を勉強するといいだろう。
壁にかけた斧はあとで必ず使われるのだ。
使われないなら斧は余計な情報になるので削るべきだ。
削ることで、ストーリーに集中できるようになり、
より前進力が増すことになるだろう。
2025年03月22日
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