「フロントライン」という映画が6月に公開される。
日本のコロナ初期、停泊していた豪華客船、
ダイヤモンドプリンセス号で発生して、
ここから漏らしたら日本中に謎の病気が広まるのでは、
と恐れられていた時の話。
面白いかどうかはわからんが、うまいこと企画したなーと思った。
まあざっくりいえば「新感染」と同じ企画よね。
でね、これを後輩と話してて、
「ネットフリックスぽい」って思ったのよね。
劇場でやるんだ、
ネットフリックスじゃないんだ、
ということに後輩は驚いたみたい。
どういうことだろう?
絵のトーンはたしかに最近のネットフリックスでよく見る、
暗くて、グリーンブルーが強調された感じになっている。
デジタル絵の流行りだからかもしれない。
だけどネトフリっぽいのは、
企画性かなあ?
B級で、公に映画館で公開するには憚られる、
ちょっと見てみたい見せ物チックなもので、
全員が見たいものではないが、
猛烈に見たい人がいる感じのもの。
で、たぶん、企画だけおもしろくて、
映画のような感動や人生が変わるほどのものが、
得られなさそうな見せ物。
あとたぶん、女は来ないやつ。
男子が楽しそうなやつ。
映画館でやったら女がクレームつけてくるから、
公の場でやらなさそうなやつ。
つまり、紳士の娯楽である。
僕は映画館がそういう場所として育ったのだが、
女を劇場に呼ぶようになって
(タイタニックあたりがその転機だろう)、
劇場は淫靡さを失ったんだろうな。
恋愛要素イラネというのも、
この頃から生まれた文句だろう。
映画館の配給?館主?は、
見せ物小屋に集まる人の心理を理解していないか、
切り捨てたのかしら。
女がクレームをつけてこないものばかりをやって、
楽しいのかしら。
そこを、ネットフリックスが拾うようになったのかなあ。
相撲のサンクチュアリ、女子プロレスのやつ、
シティハンター、新幹線大爆破、そしてダイヤモンドプリンセス。
あー、なんか男子が好きそうなやつてんこ盛りだな。
(俺セレクションなのもある?)
こういうのを定期的に摂取しないと、
おじさん心の潤いがなくなるのよね。
おばさんがイケメンがクルクルキラキラ踊ってるのを見て、
心の潤いを補充してるのと同じくらいにね。
劇場で、そういうのが補充できなくなってきた気がするねえ。
ポリコレとか言い出してからかなあ。
以前も書いたけれど、
文化って尖ってナンボなのよ。
日常を逸脱するから文化なのよ。
ハレであり、ケでないのよ。
そこに人種的平等とか政治的正しさとか、
ケを持ってきたら野暮なのよ。
野暮が劇場を壊したまま、
その劇場でなんとかしようとしてる人たちがいて、
逆に驚くというのが、
ハレがどこにあるのかを暗示してるよなー。
祭りはかつて2ちゃんやニコニコにあった。
今どこだ。
Twitterの炎上しかないのか?
我々は、怪しげな祭りに集い、
火の周りを回りたい民族なのだ。
このハレがあるから、
ケで、勤勉でやさしい日本人になれるのだ。
それを忘れてないか?
2025年05月31日
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