2025年09月06日

3分を超えるシーンは、勝負シーンだ

昨今の速いテンポの映画は、
平均をとったわけじゃないが、
1シーン1分半から2分くらいじゃないかと思う。

3分のシーンは結構長いシーンだ。
退屈でない3分をつくるのは結構難しい。
だがそれを越えてまでも3分以上のシーンを書くならば、
それはその映画の勝負シーンだと思うわけ。


ただダラダラ会話しているとか、
ただ説明しているとか、
そういうものでない、きちんと展開があり、
序盤があり、ターニングポイントがあり、
ラストが絶妙に次に続くようになっている、
3分以上というのは、
その映画で重要なシーンであることは間違いない。

そうでなければ、
シーンを変えて絵替わりしたり、
場所をすっ飛ばして、どんどん展開するだろうからね。
それをせずに、
足を止めて3分以上も長引く集中力を使うということは、
よほど重要なシーンになるだろう、ということだ。

4分はさらに、5分はさらに。
5分続くシーンなんてめったにない。
だからこそ、
それだけの緊張感を伴うはずだ。
そうでなければ退屈するからね。
もちろん、緊張だけじゃやってられなくて、
緊張や緩和も必要になってくる。
つまりそのワンシーンが、
すでに映画のひな型になっているくらいが、
必要だね。

5分続くシーンってかなり難しいよ。
400×5=2000字か。
このブログ1記事くらいは緊張を保って、
展開なり結果を出すなりしなければならない。
まあそれを24回やれば2時間になっちゃうがね。

7分なんてほとんどないだろう。
10分はまずない。
デ・パルマの「スネークアイズ」は冒頭13分の長回しをすることで、
ワンシーンを作り出したが、これは実験的な試みであり、
「ふつうじゃない」ことに意味があった。
「ゼログラビティ」は冒頭20分の長回し。
普通はこんなに長いシーンはない。


あなたの脚本の中で、
長いシーンはどこか?
退屈なシーンを探せ、といっているわけではない。
綿密に組み立てられた、
その映画を代表するシーンにそれはなっているか?
というチェックをしようとしている。

そしておそらく、
見終えたときに、
そのシーンたちを思い出すに違いない、
ということだ。

緊張感があり、重要なことが決まり、
感情移入があり、人間の真実に触れる瞬間、
そうした大事なことが、
その長いシーンで起こるだろう。

何一つ起こらないならば、
それは単なる退屈シーンなので、
適当に刈り込もう。


3分、4分、5分。
そうした長いシーンに印をつけなさい。
それらだけを抜き出して並べたら、
ストーリーが大体思い出せるものになっているだろうか? 
ストーリーの結節点であり、
イコンになるシーンだろうか?
この映画を代表するシーンになるか?

そうなっているのが理想だと思う。
posted by おおおかとしひこ at 07:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック