アランレネの毒を食らわば皿まで。
未見なので潰しておくかーというモチベで拝見。
やっぱね、時系列を崩しても何も生まれないわ。
意味のない話なので、ネタバレありまくりで進行。
物語の歴史上、
いろんな時系列を崩す実験が生まれたと思うよ。
時間は我々の経験する感覚とは異なるとか、
「羅生門」のように、
体験する人によって解釈は異なるとか。
夢は時系列にならないとか。
一方フィルムはただ1本だけ、
一方向に進む。
これを崩したら新しいことができるのでは?
ということを発想するのはわかる。
おそらく、
言語においてもそれは実験されたであろう。
詩とか小説とかで。
音楽は、たとえばプログレで実験されたよね。
だけど結果からいえば、
1本線でおもしろいやつに勝てないという、
シンプルな結論ではないだろうか?
wikiによれば、
4本の時系列をまぜこぜにしたのだそうだ。
「羅生門」の影響を受けていて、
三者三様の言い分の異なるさまを越えようとして、
4本のストーリーラインをつくったのかもね。
でもぶっちゃけどうでもよくなる。
解読するための手がかりがないからだ。
そして、是非解読したいと思えるほどの求心力が、
ないからだと思う。
絵はとても綺麗だけどさ、
音楽はよくわからんし、
おっさんがフランス語でブツブツ言ってるだけだし、
ヒロインはポーズは美しいが、
ぶっちゃけ好みじゃない。
なんでこのオッサンが口説こうとしてるのか、
動機もさっぱりわからない。
旦那らしき男がいるが、
例のゲームで勝てないことと、
口説けないことは何か関係があるのかよ。
たぶん必勝法あるよね。
そのゲームで勝てないことと、
嫁を寝取ることとは因果関係がない。
ぶっちゃけなくても、話は変わらないし。
そう、つまり、
物語に必要なパーツが、
必要十分関係になってない。
破綻してるんだよね。
壊れた機能不全を見て、
何がおもろいんや?
当時としては新しかったのだろうか?
「世界一難解といわれる映画」らしい。
まあ、難解でしょ。
だって解なしだと僕は思うよ。
だって「解かせる」ように出来てないもの。
何が起こって、なぜそれが起こって、
誰が何をしたのか、
完全に分かったからといって、
大して面白そうな話じゃないもの。
つまり。
時系列を崩した作品は、
毎回毎回、
脚本家や監督の、
「ちゃんと時系列をつくったらつまらない話」を、
「ごまかして作った気になってる」
ときにつくられるのでは?
なぜなら、
自主映画をやってるとき、
そうだったから。
実力のないやつが、
「深い」ものを作った気になってるだけでは?
読解力のないやつが、
「ううむ深い」と、鑑賞してる気になってるだけでは?
つまり、
これはなんのためにつくったの?
旦那のいる女を寝取るだけの話でしょ?
バレて殺されようが、
逃げようとして柵から落ちて死のうが、
2人で逃げようが、
どっちゃでも関係ないわ。
どんなにオシャレに撮っても、
三文ストーリーではないか。
それがそのままだとバレるので、
高尚ふりかけをかけただけよね?
そこに何か意味があるなら、
それは解釈できる。
でもあの彫像に、意味があったとは思えない。
庭園に人々が立ってる絵、
影を地面に描いたらしい。
だから何?
その絵に何かすごい意味があるなら、
頑張って作ったね、になるけど、
ただその絵が描きたかっただけよね?
我々は21世紀の、
極力無駄を排した、
それがそこにある意味を追求した、
意味のあるものをつくっている。
だから、
意味のないものが、ぬるく見えてしまう。
つまりストーリーテリングは、
この時代から進歩した。
人類は、もっと意味を突き詰めて、
1本線にするように進歩した。
そう考えると、
それが出来ずに、
試行錯誤した時代もあったのね、
と生ぬるい目で見ることができる。
色々な感想を見ると、
実は1年前に、女は浮気が旦那にバレて殺されていて、
男は柵から落ちて死んでいて、
2人が約束した1年後、
幽霊として再会して(死んだことに気づいてすらいない)、
約束通り駆け落ちした、
という解釈を見つけた。
だから男は迷路をグルグル回ってるし、
女の記憶も曖昧なのだと。
美しいが、男は旦那と例のゲームしてるしなー。
(それが1年前と解釈をしてもよいが)
いや、だからといっても、
彫像の話は意味ないし。
仮に正解だとしても、
で?でしかない。
そんな話面白いですかと。
ストレートにそんな話作った方が、
よっぽど人間の業を深く描けるしねえ。
ゴースツ・イン・マリエンバート
という悲恋もので十分じゃんね。
それを名作に仕上げる脚本力のない人が、
時系列パズルで誤魔化しただけの、
小品、というか小物に思えた。
これがそのまま「ジュテーム、ジュテーム」に、
繋がってるのね。
まあ、系譜としては理解できる。
今風にいえば、単なる逆張り野郎だね。
2025年07月07日
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