2025年07月31日

【薙刀式】空間感覚、アイデア出し、原稿

ラクダエンさん:
> この、テキストの空間的配置の効用は間違いなくあるとは思うんですよ。でもほな、原稿用紙埋めるんやったらタイピングと同じかってことになる。それはやっぱ違う。

アイデア出しをやるときは空間感覚があったほうが速い。
原稿にまとめるときはまた別の感覚かな。


人にもよるんだけど、
原稿にまとめるという感覚は、
「いろんな散らばり方をしてるものを、
1次元の糸として編む行為」
などのように僕は思っている。

つまり、
織機を俺が運転してて、
使う場面になったら、
あそこのあの棚にあったやつと、
そこのそこに転がってるやつを取って、
と咄嗟に編成する感覚だ。

このときに、
「パッと集められる」から、
手書きは強い気がする。

あれのあそこにあったものは、
デジタルメモだと検索しかない。
方角感覚を持ってないからね。
検索は万能ではない。
方角感覚のほうが速く、
曖昧性があるから「このへん」で探せる。

つまりおそらくは、取り出しやすくなっている。


執筆自体は1次元を進む行為ではあるが、
この、取り出し方の違いがあるように思える。
手書きのメモだと、
最初の方のページの右上にたしか……
みたいな検索ができるからね。
ワードそのものを思い出す必要もないわけだ。

もちろん、一覧性も紙の方がつよい。
並べて比較しやすいわけだし。


あと、
手書きで原稿を書くと、
「右らへんに書いた」とか、
「ページの切り替わりに書いた」とか、
内容と空間を体感で記憶してることがわりと多い。
おそらく、
「あそこであんなことがあった」という、
人間の記憶の構造が働きやすいのだろう。
あそこで曲がったあそこらへんに書いた、
などのように、紙の空間位置と、
出来事が結びつくことはままある。

あとは紙の束としての力ね。
この辺の厚みのところで書いた、などのようにわかる。
手で掴んだ重みや厚みで、
内容と関連付けられてることが多い。
クライマックスは最後らへんでもう紙がわずかなところ、
というのはわかりやすいが、
頭の方とか中盤の1/3あたりとか、
そういう記憶もある。

デジタルにはこの記憶がほとんどない。
毎回大きさが一定せずに、
拡大縮小できるからだろう。
ウィンドウを毎回最大サイズにして、
画面固定したとしたらまだましかな?


> タイピングってキーボード「に」文字を書いてるわけでは当然ないんで、文字のあるとこにはどこまでも触れられない。ある意味書いているのではなくああせいこうせい喋っている。

文字に触れない、なるほどね。
脳内発声がある人は「声で指示してる」感覚かな。
脳内発声のない俺はどうなんだ。
十字キーと6ボタンでキャラを動かしてる感覚かしら。
それがもっと複雑なコントローラーなだけで。

デジタルによる執筆は、
「俺はこう書いたはず」という感覚があるな。
手書きだと、
「俺はこう書いた」なんだけど。

どこまでいってもデジタルは代替品というか、
「都合上そういう約束事になっている」
みたいな感じ。保険の契約みたいな、触れないものに似ている。

意外と僕はフリックが好きなんだけど
(ちなみに今これはフリックです)、
机の上にスマホを置いて人差し指1本で書くんだよね。
これはまさに紙とペンの関係になってて、
速さでは薙刀式なんだが、
こっちの方が動作としては好きな気がする。
まだ文字に触ってる感覚がある。

文字に左小指で触ったからといって、
触ったうちに入るとは思えないよなあ。


そう、デジタルはスクロールがよくない。
スクロールのせいで、
空間感覚がおかしくなるんよな。

エディタも、なんでページ単位で移動できないんだ。
PgUpDnが、半ページしか移動しないのがずっとキモイ。

ちなみにwordの縦書きモードでPgUpDn押すとどうなるか知ってる?
「縦に」半ページ移動するんだよ。
つまり前のページの下半分と次のページの上半分が表示される。
糞オブ糞仕様。
そっからもう一回押すと、1ページ分移動して、
次のページの下半分と次々ページの上半分になる。
糞オブ糞オブ糞。
全体表示を選んでるんだから、
ページ単位で切り替われや。
そしたらまだ空間感覚は維持できそうだな。

(この糞仕様はページを跨いだときの選択や移動の時の、
自動スクロールにも反映される。
そして触ってるページではないものが表示される。
糞オブ糞オブ糞オブ糞)



デジタルは、
執筆の時に空間感覚を使えないから、
やっぱり地図感覚なしで町を歩く感じなのかな。

目の前しか見えてないTwitterの阿呆共は、
地図感覚なしで吠えてる感じがするよね。
posted by おおおかとしひこ at 19:03| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック