2025年08月05日

どこからそんな発想が出てくるんだ

「そこは全部考えた」ところから。


以前の仕事の時に、
突飛でおもしろい発想を話して、
それが実現したことがある。

で、実際にそれを見た人から、
どこからそんな発想が出てくるんだ、
と聞かれたことがあったので、
その時考えたこと。

元になるネタは、
みんなが見たことのある、
好きなテレビや映画たちだ。
マッドマックス、北斗の拳、
そしてコナンザグレート。

そこから派生して、
色々考えた。
ああいうものが面白いんじゃないか、
こういうのが面白いんじゃないかと。

ただまあそんなものは、
大体みんな考えるだろうと思ったので、
ヘビメタのビジュアルや、
流木で作った馬のビジュアルなんかを思い出す。
(流木 馬で画像検索すると、カッコいいやつが出てくるよ)
あと、
チェコにある人骨でできた教会も思い出した。
ついでにゴーストライダーもあったよなーと。

この先に、実現したアイデアがあった。
つまり、これらの材料がないと思いつかなかったと思う。


僕が思ったのは、
「そこはすでに誰かが考えただろう」ということと、
「この先の誰も考えてないものを思いつこう」
ということだけだ。

で、
「そこはすでに誰かが考えただろう」アイデアを話すと、
それは面白い、と反応が返ってくる。
いや、すでに誰かがやってるだろうし、
そもそも考えてるやろと言っても、
考えてなかったとなる。

つまり、僕はさらにその先を考えているので、
「どうやったらこんなものを考えつくのか」
と二段階先を見て思うのだろう、
ということだ。


人が圧倒されるのは、
「思いつきもしなかった」かつ、
「しかし確かに良い(面白い)もの」
を見たときだ。

前者を少なくとも満たしたいなら、
既に面白いものは全部考えた上で、
それで満足せずに、その先を考えることだね。


だけどそれは独善的であったり、
微妙だったりするかもしれないので、
客観性が必要になってくるわけ。

つまり、
独創的で斬新なアイデアを出すことと、
それが脇道に逸れず、
新しい王道だと判断できることの、
二つの感性が必要なわけ。


という話を丁寧にしたのだが、
「どちらもできない」と言われた。
えー、そうなんかな。
僕は何度でもそれをやるけどな。



人跡未踏の森に入らなければならない。
そこに既に人の足跡があれば、
先に進むことだ。

そして深奥で掘って出てきたものが、
泥の塊なのか黄金なのかを、
見極めなければならない。

それをやったら、
「どこからそんな発想が出てくるんだ」
といわれるものが出てくるだろう。


もちろん、たくさんのものを知ってなければならない。
あなたは、あなたの知らないものを思いつく必要がある。

「世田谷の一軒家住む一家の日常ギャグをやろう。
そして登場人物の名前はすべて海関係にしよう」
と思いついたとき、
サザエさんを見てなかったら、
斬新だと判断してしまうに違いない。

みんなが知ってるものを一通り抑えて、
自分しか知らないものを一通り潰して、
その先にあるものが、
正解の可能性がある。
posted by おおおかとしひこ at 06:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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