いま、登り調子か、下り調子か。
シーンの尻で逆のことになって次へ続く。
となると、シーンの尻の逆から始めればよいことになる。
おもしろい展開というのは予測がつかない。
ジェットコースターのように、
上り下りがあり、
どっちか分からない揺さぶりがおもしろい。
いいぞ、その調子だと思っていると、
急に悪いニュースが入ったり、
慢心が失敗を招いたり、
「このままでいいのか、様子がよすぎる」
と不安になると失敗したりする。
せっかくうまいこと行ったやつは、
必ず頓挫し、
期待値まんまんの時ほど最悪のニュースになる。
逆に、
失意のドン底には救いの天使が現れ、
昔の仲間がやってきたり、
以前助けた人が助けてくれたり、
ピンチの中で自分の弱点に気づきリカバーできたり、
こっちのミスで絶望してたら向こうもミスしたりして、
相手も完璧でない人間なのだとわかる。
こうした上下をうまくつくるには、
「シーン尻で起きることと逆からはじめればよい」
ということである。
シーン尻はグッドニュースかバッドニュースで終わるなら、
逆から始めておけばよいのだ。
あとでいいことが起こるなら水溜まりでびちゃびちゃになったり、
あとで悪いことが起こるならスタバの可愛い子が、
「いつもありがとうございます」と言ってくれたりすればいいのだ。
もちろん、
こんな簡単な偶然を仕込むこともなく、
ストーリー上の展開として考えても良い。
最悪のニュースの直前までは、
最高に浮かれているべきだ。
最高のニュースが来る時は、
真っ暗になっているべきだ。
だから「えっ?!」と意外に思い、
「これからどうなるんだろう?」
「大丈夫だろうか?」
とこの先が気になるわけだ。
もちろん、シーン単位でやらずに、
シークエンス単位でやってもよい。
3シーン続けてどんどん良くなっていくシーンなら、
3シーン目の尻は必ず悪いことが起こる。
5シーン続けて悪くなっていくなら、
その尻には転機がやってきて、
状況は上向いていく。
その、上がったり下がったりで、
どんどん夢中になっていくのだ。
ざっくりいえばパチンコかもしれない。
観客は自分ではストーリーを動かすことができない。
だからストーリーという運任せだ。
プラスにどんどんなっていって楽しいーという感情と、
マイナスになってどん底まで落ちるスピードに、
スリルを感じる感情と、
それぞれが大逆転する感情を、
他人のパチンコのように楽しむのだ。
そしてよくできたパチンコとは、
その偶然が必然に思えるようにできているものだ。
運が上向いたのは他人を助けていたからだとか、
運が下がったのは慢心したからだとかね。
観客から見たら他人の運不運なんだけど、
そこに説明がつくから面白いんだよ。
こうなるといいなあ、でもここがやばいんじゃないの?
大丈夫?クリアできる?やっぱり失敗したかー!
みたいに、
心配したいんだよ。
これはまずい、最悪だ、なんということだ、
えっそうか前のアレが効いてきて、
ここから人生上向くじゃん、
大逆転だよ!
みたいに、喜びたいんだよ。
それをやる基本としては、
そのシーン尻のターニングポイントのために、
逆からはじめろ、
ということだ。
水溜まりでびちゃびちゃになったまま、
上司から呼ばれたら昇進の知らせを受けたとか、
可愛い子に挨拶されて浮かれてたら、
元カノからアムウェイの話があったとか、
いかようにでも話は振り回せるわけだ。
そして、
プロットにはすでに、
どこでいいことが起こるのか、
悪いことが起こるのか、
運命の計画書のようなものがすでにある。
だとすると、そこに向けて、
逆から入るとガツンと行くようになるわけだ。
それをシーン単位でやってもいいし、
シークエンス単位でやってもいいし、
複数のプロットラインが、
同じことで1個にとっては悪いことなのだが、
もう1個にとっては良いことになるように、
クロスがけをしてもよい。
目的は飽きさせないこと。
そしてそれがたのしめることだ。
たのしめてないストーリーは、
全部つまらないのだから。
2025年12月14日
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