2025年12月22日

登場人物の適正な数

これはとても難しい。
2人では難しい。100人では多い。
15人も多いと思う。
僕はメインが5〜6人説を昔から唱えている。


人がある空間を把握するときに、
どのようなポイントで見ていくだろうか。
1点じゃ無理で、2〜3点をチェックするのではないか。
その空間を、3点で代表して理解する、というわけだ。

引っ越しするとして、間取りをそのように、
重要な3点で比較するのはよくやることだと思う。
4以上の人もいるだろう。でも100はしないだろう。
ややこしすぎるからだ。
3あたりが普通で、7とか10とかで比較するのは、
もっと絞り込んだ時だろう。

つまりこれが物語と同じだ。
まずは2、3、4あたりで把握するのだ。
初期の登場人物が多いとこれがややこしくなってできないのだ。

最初から物件の7つの特徴を把握せよ、
といわれてもできないのと同じだ。
あれと、あれと、あれから、この空間はできている、
のように、大体3〜4で把握するものだろう。
何なら、2くらいの人もいるかもね。


で、物語というのはひとつの世界ではない。
対立がある。
なので、二つの世界が交じり合ったり対立したりする。
だから、3〜4の2倍程度ある。
でも多すぎると把握できないから、
5〜6くらいで、
二つの世界を把握しようとするのではないか。

両方に通じている中立的な人や、
裏切る人がいると話はさらにややこしくなるので、
メイン登場人物は減らしたほうが、
理解はしやすくなると思う。

その世界を把握するのに、
何人がそこで生きていることを把握できればいいか、
ということだ。
1物件で3、2物件で6、
メインで3、サブで2くらいが、
ちょうど把握できるくらいじゃないかなあ。

ということで、5〜6、というのが僕の説。
サブは除いて、メインでじっくり描く人の数。

3だと足りないだろう。4でも食い足りないと思う。
7以上だとややこしすぎて、誰かとニコイチにしたほうがいいかもしれない。


もちろん、全登場人物は15とか30とか出るかもしれない。
しかし脇役や1シーンだけ出るような役はのぞく。
あくまでメインということで。

その、人物関係図をかいてみよう。
3角形や4角形が、重なり合っているようなものになるはずだ。

そうやって人物関係を図形として捉えた場合、
やはり5角形6角形が限界よね。
7角形以上はよく判別できないと思う。

登場人物の数は、
僕は「その世界を捉えるための基底の数」と思っている。
その世界が2角形では単純すぎるし、
7角形以上は丸になってしまい、把握しきれない。
5から6がゴツゴツしてちょうどいいんじゃないかなあ。



もし話がややこしくなったら、
登場人物を図に描いてみよう。

それが複雑すぎるなら、どこを削るかを考えよう。
その分、メインが厚くなる。

もし話がスカスカなら、
どういう人物が出たほうが面白くなるか、
同じく登場人物図を描きながら考えてみよう。

ちょい役や端役が出ているなら、
それをメイン登場人物に昇格できないか考える。
最初に出ていた運転手とか、医者とかが、
急にメインになってくるかもしれない。
ラストにしか出ない予定の元女房が、
メインキャラにふさわしい葛藤を抱えることだってある。
そうすることによって、世界は豊かになる。


ちょうどいい登場人物の数は、
世界を把握しやすくする。
posted by おおおかとしひこ at 08:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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