2025年12月25日

What he did, and what does it mean?

ストーリーとは何か。とくに映画的ストーリーとは何か。
いろいろ煮詰めて考えると、
この2文に集約されるのではないかと思った。

What he did?

まず彼(彼女でもよい)が、何をしたか?がストーリーだ。
何もしないのはストーリーではない。
ただ窓にもたれて何かを思うとか、
あることを考えるだけでは、ストーリーではない。
それは随想とか随筆とか呼ばれるジャンルであり、
ストーリーとは言えないのだ。
また、「私が」ではないことに注意。
つねに第三者、heまたはsheが、物語の主役である。
私ではない別の人が、
何かをすることがストーリーである。

これには、成功とも失敗とも書かれていない。
成功する物語のほうが人気だが、
そうでない物語もありえてよい。
最後まで成し遂げたかどうかもとくに指定していない。
途中で終わる物語(それはたいていバッドエンドだが)
もあってよい。ホラーとか多いよね。

で。何かをされるのではなく、するのだから、
反発がある。
社会で何かをしようとする者には、
抵抗や反発があって当然だ。

「それはすばらしい! 天才! めでたし!」
は、ストーリーではない。
「それは違うのではないか」「ベストとは言えない」
「間違っている」「認めない」などと、
何かいわくがつくからストーリーになる。
それをコンフリクト(対立)という。

それを、どうやったかまでがストーリーだ。
反対に負けた、というバッドエンドもあるし、
うまく切り抜けたり、説得が成功したり、
殺す、というのもストーリーだ。


and what does it mean?

そのしたことに対して、
何の意味もなければ、それはストーリーではないと僕は思う。
反発されたことに対して、
それはこういう意味がある、
と主人公は思ったから、行動を続けるのだろう。

行動に意味がないものは人はやらない。
だから、そのことにどういう意味があるのか、
主人公はわかってやっているはずだ。

それが失敗したら、それは価値がなかったとか、
それはやり方が悪かったのだ、とかいう意味に、
全体としてはなるだろう。
それが成功したら、それは価値があることだ、
という意味になるだろう。

ただ行動するだけでは、
犯罪だろうが、崇高な行為であろうが、
ただ行動するだけだ。
それにどういう価値や意味があるのかが、
ストーリーの「意味」だと思う。


というわけで、
この質問に、あなたのストーリーがうまく答えられないのだとしたら、
あなたのストーリーは軟弱かもしれない。
ストーリー風なものを書いてみたが、
まだストーリーになっていないかもしれない。

それを踏まえたうえで、
世の中のよいストーリーを分析して、
それがどういう構造になっているのかを、
考えてみるのも勉強になるだろう。
posted by おおおかとしひこ at 09:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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