2026年02月03日

見つけさせる

人はあるものの中に、自分だけが見つけたものあると信じると興奮する。
宝物を見つける遺伝子みたいなものが入っているのだろうか。

物語には、そういう要素がある。
こういうことだったのだ、と俺だけが見つけた、
と思わせるものがあると効果的だ。


実際は、見た人ほとんどが気づいているのだが、
自分だけがこれを見つけたのではないか?
と思える絶妙なバランスでそれが入っていると、
興奮につながると思う。

何かしらの暗示や暗号のようなものを、
作品中に入れたがるのは、そうした狙いがあると思われる。

もちろん、そんな姑息なことをしなくても、
テーマを見つけさせるようにするといいのだ。


あのセリフとこの出来事があって、
ラストにこうなるということは、
こういうことが言いたいに違いない、
という風に、
自分だけが見つけたと思わせるのが、
最上の娯楽ではないだろうか。

「西原理恵子は、
『自分だけがサイバラを分かっている』と思わせるのがうまい作家である」
という評を、どこかで聞いたことがある。
どうやってるのかはわからないが、
たしかにそういう感じがする。
サイバラファンは、
みんな自分が一番の古参から知ってるファンで、
と思いたがる節がある。

ファン転がし、とでもいうのだろうか。
そういう作品になると、とても長生きになると思うな。

(ちなみにサイバラは蠍座。
最もミステリアスなタイプだ。
身近に蠍座がいたら観察してみると何か分かるかもしれない)



どうやってるのかはわからないが、
いくつかはコツがある。
謎である。

わざとわからない謎を仕込んでおくとよい。
それが解決しないことがストレスになるのではなくて、
「あれはいったいどうだったんだろう」と、
前のめりになるような要素がよい。

ただ、思わせぶりな何かだけあって、
結局何にもなってない失敗もあり得るので、
ほんの少しの要素で良いような気がしている。

あなたの作品はミステリアスだろうか?
一度もそれを考えたことがないなら、
考えたほうが面白さについて一段深く考えられるかもしれないね。
posted by おおおかとしひこ at 08:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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