人はあるものの中に、自分だけが見つけたものあると信じると興奮する。
宝物を見つける遺伝子みたいなものが入っているのだろうか。
物語には、そういう要素がある。
こういうことだったのだ、と俺だけが見つけた、
と思わせるものがあると効果的だ。
実際は、見た人ほとんどが気づいているのだが、
自分だけがこれを見つけたのではないか?
と思える絶妙なバランスでそれが入っていると、
興奮につながると思う。
何かしらの暗示や暗号のようなものを、
作品中に入れたがるのは、そうした狙いがあると思われる。
もちろん、そんな姑息なことをしなくても、
テーマを見つけさせるようにするといいのだ。
あのセリフとこの出来事があって、
ラストにこうなるということは、
こういうことが言いたいに違いない、
という風に、
自分だけが見つけたと思わせるのが、
最上の娯楽ではないだろうか。
「西原理恵子は、
『自分だけがサイバラを分かっている』と思わせるのがうまい作家である」
という評を、どこかで聞いたことがある。
どうやってるのかはわからないが、
たしかにそういう感じがする。
サイバラファンは、
みんな自分が一番の古参から知ってるファンで、
と思いたがる節がある。
ファン転がし、とでもいうのだろうか。
そういう作品になると、とても長生きになると思うな。
(ちなみにサイバラは蠍座。
最もミステリアスなタイプだ。
身近に蠍座がいたら観察してみると何か分かるかもしれない)
どうやってるのかはわからないが、
いくつかはコツがある。
謎である。
わざとわからない謎を仕込んでおくとよい。
それが解決しないことがストレスになるのではなくて、
「あれはいったいどうだったんだろう」と、
前のめりになるような要素がよい。
ただ、思わせぶりな何かだけあって、
結局何にもなってない失敗もあり得るので、
ほんの少しの要素で良いような気がしている。
あなたの作品はミステリアスだろうか?
一度もそれを考えたことがないなら、
考えたほうが面白さについて一段深く考えられるかもしれないね。
2026年02月03日
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