設定が面白い作品は面白いか?
二種類に分かれるので、
前者ならばつまらなく、後者ならばおもしろい、
という現象があり得る。
その二つとは、
「設定だけで面白くなりそうな設定」と、
「設定だけでは面白くないのだが、
本編をうまく誘導できる設定」だ。
設定だけで面白くなりそうな設定は、
世の中にたくさんある。
「デススターは惑星一個を破壊できるエネルギーがある」とか、
「この星は反重力が働いている」とか、
「この世界には最強のドラゴンがいる」などだ。
これだけで、
どんなことが起こるのか想像が膨らみ、
わくわくしてしまうものである。
だけど、それだけで終わるから、
設定だけの面白さで終わってしまうのだ。
そうではなくて、
デススターが星一個破壊できる力があるなら、
それをどう脅しに使ったり、ブラフに使ったりするか、
が物語であるはずだ。
ただデススターがビヨーンとビームを発して、
星一個壊してもなんらわくわくしないよね。
「この世界に星一個を破壊できる力のある兵器があったら、
人々はどう動くか」が、
ストーリーになるべきだ。
どう考えても、
そのストーリーを組むのは難しく
(駆け引きとかが必要になるので)、
人間ドラマに引き込まなければならないので、
星一個と人間のふたつの話が必要になってしまう。
だから、結構難易度の高いストーリーを用意しなければ、
おもしろくはならないだろう。
一方、
本編をうまく誘導できる設定とは、
登場人物の弱点が書いてあったり、
ストーリーの節々で利用できる設定がちりばめられているものだ。
それらが前振りできれば、あとで利用できるというわけだね。
さて。それらを見分ける方法は簡単だ。
ある設定でわくわくしたときに、
「何が起こるのだろう」と期待するのは、
たいてい面白くないほうの設定になる。
なぜなら、そこで起こることは、
どんなことでも「何が起こるのだろう」と、
起こっていない状態で期待するものに負けるからだね。
一方、設定自体でわくわくしないものは、
たぶん本編のほうが面白くなると思う。
それはただの設定にすぎなくて、
それ自体が魅力あるものではない場合は、
本編に注力されているんだろうな、ということだ。
(もちろん、設定も本編もつまらない最悪パターンもあるよ)
あなたは、自分でわくわくするような設定を思いつきがちか?
一体これからどんなことが起こるんだろう?
と考えるのが好きな人は、
そういう設定を作りがちだと思う。
でも、そういう設定の作り方を一度やめて、
別の「つまらないほうの」設定をつくってみてはどうだろう。
そうしたら、本編で重要な、
焦点や渇きや意外な展開などを、
おもしろくつくらないといけないことに気づくだろうからだ。
設定だけで面白いものは、そこがピークだ。
それ以上書けない、ということは、
それ以上面白くなることはない。
ピークは常に本編にもってこよう。
2026年02月04日
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