2026年01月06日

【薙刀式】ことばはネットワークだから

Twitterから。
> 今日、お茶を出しすぎて、「渋っ!」ってなったのだけど、
> そこにいた中学生3人中2人が、「渋いって何? 渋いという感覚を知らない」というので、
> わざわざ渋くなるようにお茶を煎れました。
> 渋いを知らないって・・・

まあ中学生だから渋いを知らなくても問題ない。
(お茶を茶葉から淹れてないのは切ないが)

「渋い」を知ったことで、
いろんな言葉がわかるようになることが大事だよね。


渋茶色
渋い茶のような、濃くて苦そうな茶色。
苦いコーヒーの濃い色ではなくて、
彩度は高くない茶色だね。


あいつは金払いが渋い
渋い茶を飲んだ時のしかめっ面のニュアンス。
なかなかいい払いをしてくれない。
つまりケチのこと。

しぶちん
同じくケチのこと。

出し渋る
同じく金を出さないこと。


僕の告白に、彼女は渋い顔をした
まあ断られるな。

渋い未来
豊かな未来はなさそうですね。


渋い趣味
若者のくせに将棋とか盆栽とか切手集めとか、
おじいちゃんみたいな趣味のこと。


シブい
華やかだがチャラいのではなく、
地味だがまっすぐであること。
いい意味で使われる渋いの例。

たとえば金閣寺に対する銀閣寺は、シブいのだ。
室町期からある考え方だね。
当時は侘び寂びといったけど。

≒いぶし銀。金と対比されることが多いね。


渋み
苦味ではない、いい意味で枯れてる感じ。
渋みのある親父は枯れてるがかっこいい。

渋い色
茶色、グレーなど、濃いめでかつ彩度が低い色。
暗くても彩度が高い色は深みのある色なんて言われるね。
ネイビーブルーとかね。
冬枯れの山にある色は大体渋いね。


渋谷
渋茶色(鉄分を含んだ赤茶色だったそう)の、
川が流れていた谷だったそうだ。
(別説あり)
へー、渋い川が渋谷川だったんだねえ。


こんなふうに、
「渋い」ということばをひとつ学ぶだけで、
関連するいくつものことばがわかるようになる。
だからことばはおもしろいのだ。
味覚が視覚や人の性格を表す言葉に転用されてるのは、
おもしろいよね。他に何があるかな?

渋いに似てる言葉はなんだろう?
逆の言葉はなんだろう?
そんなことを考えてもおもしろいよ。

ちなみに英語だとbitter。
えー、苦味と渋みを区別してない言語なんだ。
お茶のない国はこれだから。


薙刀式の運指は、()を同時とすると、
R(F;)K
と、結構いぶし銀の運指だと思っている。

「しぶい」が渋い運指に当たってないカナ配列は、
シブくないぜ。
posted by おおおかとしひこ at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック