が世の中にはいる。
プレゼンの上手な人の話を聞くと、
うまいこというなあ、なんて思うことがよくあるよね。
上手な人と下手な人は何が違うのだろう?
僕は、これが脚本の上手下手に絡んでくると考えている。
僕は、
「この時点で聞き手が何を思うかを把握している人」が、
プレゼン上手なんだと思っている。
プレゼン上手は、
たいていつかみに驚かせる。
「え?こんな常識外れのことがあり得るの?」ってね。
そして聞き手のガードを下げるのだ。
「話を聞いてみよう」ってね。
何も考えていない人の首をこっちに振り向かせるのは難しい。
何かしら聞く気がないと、聞かないものだ。
だから強制的に聞く姿勢にさせる。
「驚き」という強いパンチでだ。
まず初手のパンチが強くないと、聞く体制にならない。
「どういうことだろう?」という疑問がないと、
そこに疑問の答えを探しに行こうと思わないわけ。
で、ここからプレゼン上手は、
相手の疑問に先回りしたかのように、
少しずつ餌を置いていく。
これがそれか、と手がかりをつかませるのだ。
「え、〇〇は〇〇なんじゃないの?」って思った瞬間、
「そう思ったでしょう。だから〇〇なんですよ」
と、答えが用意してある。
だから、食いつくのだ。
「この人は私のことを分かっている。
ということは、疑問の答えがこの先に待っている」と、
確信させるわけ。
聞く体制になっていない人を、
じっくり聞かせるのは難しい。
しかし前半に夢中になっているならば、
後半は静かに結論を待ってくれる。
ここまで来たのだから、最後を見届けたい、
とみんなが思っているのだ。
で、一気に結論まで駆け抜けたら、
「なるほど、よくわかった」になるわけだ。
これは、プレゼンだけでなく、
「話をする」全般に必要な力だと僕は思う。
ふつうに言う、
「話をしたいんだけど」とか、
「ちょっと話そうぜ」とか、
「おしゃべりしよう」は、
これに含まれない。
僕のいう「話をする」という行為は、
むしろプレゼンに近いということだ。
初手でつかめていない話なんて、
あるいは聞き手の思惑を先回りできていない話なんて、
誰も聞いてくれないということだ。
そういう風に書いてるか?という話である。
ストーリーとは事件の解決である。
だけど、
その話を「話をするように」「プレゼンするように」
書けているか?ということである。
話そのものの作りのほうが大事だけど、
「話すのがうまい」、
つまり脚本の上手下手は、
話そのものの作りではなく、
話し方によるわけ。
女さんは「私を夢中にしてくれ」などと無茶ぶりするが、
脚本の「観客を夢中にする」は、
女さんのそれよりも法則性がある。
まず常識をひっくり返す結論が出せて、
それをやるよ、とつかめるか、にかかっていると思う。
そして、それがうまくいったら、
あとは相手の呼吸と気持ちに合わせて、
半歩先回りして用意すればいいだけのことだ。
時には裏切ったり、逆に「そうだと思った!」と得意がらせて観客にポイントをあげたりして、
「よし、ラストまで見守ろう」と腰を据えさせるのが上手なのが、
話がうまいということである。
プレゼン上手は、
「大根はよい」という結論から、
面白いプレゼンを考えてくれるだろう。
なんだってできると思う。
切り口さえ見つかればね。
つまり。
あなたは二つ考える必要がある。
お話そのものをつくること。
そしてそれをうまくプレゼンすること。
プレゼン資料をつくるのではない。
それを語るのだ。
語り口が上手じゃなければ、
あなたの話は面白くならない。
あなたのつくった話がつまらなくても、
語り口さえよければ、
実はラスト寸前までは面白く作れるんだよね。
(ラストで破綻して、結局つじつまが合わない無になるだけだ)
プレゼンがうまいだけの脚本だってある。
プレゼンが下手だけど、芯のある脚本だってある。
どっちもだめな脚本だ。
おもしろい、価値のある話を、
うまい語り口でプレゼンするべきなのだ。
おしゃれしろとも、流行に乗れとも言っていない。
そんなものはスタイリストやヘアメイクに任せればよい。
あなたがやるべきことは、
「観客の興味を引き、少し先回りして、
安心して最後まで聞けるような流れをつくること」だ。
つまり、
観客が、「あなたのストーリーへの興味」がないと、
何も成立しないことになる。
どうやってつくる?
タイトル?ジャンル?
それとも、トップシーン?
やり方は自由だ。
トップからつくってもラストができないので、
出オチで終わるから、
ラストができてはじめてつかみをつくらなければならないだろう。
それで? それで?
と身を乗り出せるのが、よいプレゼンだ。
興味を持たせよう。
楽しみにさせよう。
陽キャであったり冗談がうまい必要はない。
ただ興味を湧かせればよい。
2026年02月22日
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