2026年03月05日

温度差で風邪引く

などとよく言われる。
コントラストが効いているってことだ。

現実では温度差があると風邪を引くが、
フィクションの世界では、
温度差があればあるほど極端ではっきりした世界になる。


幸福と不幸。
行けそうだと思ったら行けなさそう。
正義と悪。
お人よしとだます人。
明るさと暗さ。
ポジティブとネガティブ。
前進と後退。

色々なものを組み合わせてもいい。
明るいがネガティブなのと、暗いけどポジティブ、
という温度差をつくることもできるよね。

そして、
その変化量をなるべく大きく取ると、
振り回すことが出来る。

端っこのほうから、もうひとつの端っこのほうへ、
振り回せるということだ。
また、逆にも戻れる。
一回振り切ったら、
揺り戻しがあるわけ。
ピンチとチャンスが波のようにやって来るだけではなくて、
どんどん極端に差が大きくなっていくと、
刺激がどんどん強くなって温度差が広がるわけだ。

それを急激にやると、風邪を引く。
つまり、適応できなかったわけ。
ぎりぎりはどこか見極めて、
風邪を引く直前でとどめよう。
あるいは、風邪を引いてしまってもいいのかもしれない。
それくらいに人に影響が与えられるなら、
フィクションとして強いことになるよね。


じゃあ、どうやって?
予測させるといい。
期待させるといい。
こうなるだろうな、と思わせて逆に振り回すとよい。
人は予測して準備しているので、
準備させて逆に引っ張るのが、
一番油断しているということだ。
サプライズは予測していないところで起こすのが良い。
そして、そのタイミングで真逆になるから、
こらえきれないということだろう。

幸福は限りなくしあわせに。
不幸は限りなくどん底に。
しあわせになる直前はどん底で。
不幸になる直前は天にも昇る気持ちで。
そうすると、温度差に風邪を引かせることができると思う。

もちろん、それが当然で妥当な、
矛盾なく無理のないストーリーであることが、
一番大事だ。
無理があったら、「わざとだろ」と言われてしまう。
なぜか自然なのに、どんどん流れが変わっていくように思えるのが、
最上のストーリーだね。
posted by おおおかとしひこ at 08:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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