中道ではなく、偏っている話のほうが僕は面白いと思う。
しかし、その中でもバランスが良い。
どういうことか。
ある偏りがあるとする。
そうすると、それにドン引きするとか、
それは間違いだと反対するとか、
必ずカウンターがあるものだ。
そのカウンターを描かないものが、
バランスが悪いと僕は思うわけだ。
偏りとカウンターは一軸とは限らない。
二軸あっても三軸あってもいいと思う。
その偏りっぷりに合わせて、
カウンターの強さは変わるだろう。
バランスとは、
偏りに対してカウンターが弱いとか、
逆に強すぎるのではなくて、
ちょうどいいカウンターが描かれている、
ということだと思う。
そして、全体的に偏っているのが理想かな。
中道の話は面白くない。
偏りとカウンターがバランスよく、
狂った方向へ進んでいく物語のほうが、
個性があって面白いと思う。
どちらにも偏っていないのは、
バランスが良いのではなく、
単に丸いだけだ。
どこにも伸びていないものは、丸くて小さい。
偏りをなるべく遠くに伸ばして、
逆方向にもカウンターを伸ばす。
そのいびつな形が個性だ。
強烈な個性とは、
全体で見ると強烈に歪んでいることで、
内部の偏りとカウンターのバランスが正しいことだ。
そのバランスを失うと、
話は変な方向へ進んで行き止まりになる。
バランスを保ちつつ、たまに揺れつつも、
最後までたどり着いたときに、
ふつうじゃない結論になっているものを、
人は求めている。
2026年03月26日
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