2026年03月26日

いい話はバランスがいい

中道ではなく、偏っている話のほうが僕は面白いと思う。

しかし、その中でもバランスが良い。
どういうことか。


ある偏りがあるとする。
そうすると、それにドン引きするとか、
それは間違いだと反対するとか、
必ずカウンターがあるものだ。

そのカウンターを描かないものが、
バランスが悪いと僕は思うわけだ。


偏りとカウンターは一軸とは限らない。
二軸あっても三軸あってもいいと思う。
その偏りっぷりに合わせて、
カウンターの強さは変わるだろう。
バランスとは、
偏りに対してカウンターが弱いとか、
逆に強すぎるのではなくて、
ちょうどいいカウンターが描かれている、
ということだと思う。

そして、全体的に偏っているのが理想かな。
中道の話は面白くない。
偏りとカウンターがバランスよく、
狂った方向へ進んでいく物語のほうが、
個性があって面白いと思う。


どちらにも偏っていないのは、
バランスが良いのではなく、
単に丸いだけだ。
どこにも伸びていないものは、丸くて小さい。

偏りをなるべく遠くに伸ばして、
逆方向にもカウンターを伸ばす。
そのいびつな形が個性だ。

強烈な個性とは、
全体で見ると強烈に歪んでいることで、
内部の偏りとカウンターのバランスが正しいことだ。


そのバランスを失うと、
話は変な方向へ進んで行き止まりになる。

バランスを保ちつつ、たまに揺れつつも、
最後までたどり着いたときに、
ふつうじゃない結論になっているものを、
人は求めている。

posted by おおおかとしひこ at 08:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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