今なら解像度高めに書ける気がするので、
書いてみる。
1. qwertyローマ字をサイトメソッドで打っていた時代
左手人差し指A、その他は全て右手。
エンターもBSもカーソルも右人差し指。
右手が連続する場合、人差し指の後に中指薬指を使う感じ。
画面は見ない。
印字を見てるので、俺の手は間違いなく正確なローマ字を打っているはず。
変換単位(大体文節)でスペースを押したとき、
変換モードに頭を切り替えて画面を見て、
エンターカーソル島へ意識をもっていく。
よければキーボードを見てエンター、
違ってたらカーソルを見てカーソルに手を置き、
候補を見ながらブラインドで操作。
頭の中。
文章は常に漢字のある最終状態で、
脳内に出てくる。
これをひらがな読みする。
ここまで脳内発声なし。
第一字をローマ字分解する。
仮に「薙刀式」と書きたいとしよう。
そうすると、まず「なぎなたしき」に脳内無音変換されて、
第一字、「な」がNAに分解される。
NとAはなんとなく位置関係はわかってるので、
あとは目視で取る。
NもAも音を介在しない、ただの文字なので、
このとき音はしない。
NAという文字が「な」だと思った時、
たぶん脳内で「な」という音になる。
第二字をローマ字分解する。
「ぎ」なのでGI。以下同じ。
「なぎなた」が「NAGINATA」に分解されることはなくて、
なぜか逐字ごとにローマ字になってた。
たぶんローマ字分解の負荷が高いからだろう。
それで、文字が完成するたびに、コンボの成功音のように、
ひらがなの音が脳内発声していたね。
漢字→ひらがな→ローマ字→ひらがなの音
という、何段階も踏んでたんだな。
ここから画面見て変換だもんなー。
「これ、おかしくね?」って、
さすがに気づいたので、
何も知らなかった僕は、
ブラインドタッチを学ぼうと思った。
2. qwertyローマ字のブラインドタッチを挫折
初手A小指、SW薬指あたりで挫ける。
萎えながらホームポジションを無理矢理覚え、
「まず母音から」で、
必ずAから始まって苦痛を感じ、
カ行のあとのサ行でまた苦痛を感じる。
この頃からEとRの区別がつかなくて、
今もつかない。
薙刀式のEとRの位置は間違わないのにね。へんなの。
で、50音は最後まで練習出来なかったなー。
すでに左手が痛くて、腱鞘炎になりかかってた。
さすがにおかしいと思い、
「綺麗に並べればいいだろうが」と思い、
並べ直すことにする。
色々ググって、キー配列変更ソフトの存在を知った。
3. カタナ式をつくる
初期の頃は、
脳内マップのアルファベットを、
指が取りに行く脳内イメージだった。
おそらく「配列の丸暗記」だと思われる。
これがそのうち、手の触感ないし空間感覚で、
○キーを打ってる感覚である、
とわかるようになる。
それからそれらを組み合わせるとカナになる、
という感覚で、
NとAを組み合わせれば「な」になり、
画面に「な」が現れた瞬間「な」という音がする感覚になる。
そのうち、
一文字だけをローマ字変換するのではなく、
ひらがなの打鍵列を指に流し込むと、
指が勝手にローマ字に分解して、
一つの手続きとして、
「なぎなたしき」が「NAGINATASIKI」になる感覚になる。
画面には次々にコンボ成功の、
「な」「ぎ」「な」「た」「し」「き」が現れ、
その音が逐次流れる。
これらが速くなることで、
脳内にローマ字分解されたときに音が鳴るようになった。
これで、
なんとなく俺はローマ字を体得した、と感じる。
漢字→ひらがな→ローマ字分解と同時に音
→それと同時に手が勝手に動く
みたいな感覚になっていた。
4. ちなみにqwertyローマ字がブラインドできるようになっていた
練習もしてないのに、
なぜかqwertyローマ字が打てるようになってた。
だけど、
ずっと痛んでて、カタナ式では使わなかった、
左小指薬指を使ったら、
ここで腱鞘炎になった。
カタナ式では使わなくてよかった。
これならブラインドタッチで書ける。
qwertyローマ字で書くときも、
カタナ式と同じ感覚だった。
ただ、ダンスが複雑化している感覚だ。
足がもつれるように、指がもつれて転びそうになる。
5. カナ配列は脳内発声がないことに気づく
ためしに下駄配列をやったとき、
コンボの成功がないので、
音が鳴らないことに気づく。
ひらがなを直接書いてるだけで、
このとき、
「自分は手書きの時や考える時には脳内発声がなく、
ローマ字のときにあり、
カナ配列のときにはない」
ことに気づいた。
自分のルーツは脳内発声のない思考の世界だと気づいたので、
もうローマ字をやる理由はなくなった。
6. ある日「ある/ない/する」の関係性を思いつき、薙刀式へ
脳内発声のない世界で、
漢字→ひらがな→それを直接書く→変換
と、
漢字→ひらがな変換と、
ひらがな→IMEによる漢字変換という、
還元作業と戻し作業みたいな状態になった。
7. 漢字→ひらがながない世界へ
漢字を直接書ける漢直に移行中。
自分の扱える範囲、100字だけの漢直「百式」で、
上の変換作業を減らして、
脳内を思考になるべく振ろう、
という考え方に収束しつつある。
もちろん、BS、エンター、カーソル、シフトカーソルなどの、
変換操作に必要な機能キーは、
カタナ式の段階で配列内に存在するし、
編集モードでも補っているので、
わざわざ右手のカーソル島に行かなくても済んだままだ。
そういえば、
サイトメソッドのときは、
アルファベットの印字を、
音のない状態で組み合わせて文字を書いてたなあ、
写植のように?
ということを思い出せたので、
じゃあいつ音が鳴ってたんだろ?と思い出してみた。
この、1かなを子音母音に分解する手間が、
あまりにも負荷が高かったんだと思う。
だから逐字的にしかできなくて、
一文字一文字ローマ字に変換しては打鍵に流し込んでいた。
カナ配列側の「脳内ローマ字変換」というのは、
たぶんこのことを示していて、
ローマ字側の「そんなものはない」というのは、
勝手に指が動けば1カナになる、
というブラインドタッチの感覚のことだと解釈している。
ローマ字のカタナ式ではそのうち手の動きが単語と対応し始めたので、
たしかに脳内ローマ字変換はなくなっていったが、
それにしても脳内発声が、
静かな僕の思考のノイズになっていたと、
カナの脳内無音を経験して、
初めて知ることになる。
以降、僕はノイズのない、
クリアな無音の世界で、
文章を幸福に綴り続けている。
これからは、漢字←→ひらがなの往復をなくせれば、
エンドゲームであろう。
この理想に対して、
qwertyローマ字はあまりにもノイズだらけだ。
だから僕はだいきらいなのだ。
そしてどんなに工夫したローマ字でも、
たぶん音がするのは同じだと思われるので、
二度とローマ字を触ることはないと思う。
僕の脳内の構造と違う方式で、
ものを考え、文を書き、
タイプしている人もいるだろう。
そして、おそらくこの世に、
僕に似たタイプは1〜3割しかいない。
その人たちみんなが、
上のようであるという保証もない。
あくまでサンプル1の話だ。
2026年03月02日
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言語出力時のいわゆる内声は、タイミングとしては「運動に移る前」に生じるので、指差し確認っていわれたらわかるんですよ。
運動後に生じるのは明らかに別物。たぶん共感覚。
マイナーな外来音の場合、
薙刀式……一音目+二音目の指差し確認
(ヴァとか)
ローマ字……thiとかよくわかってないので、
一音目+x母音系で打つ
感じで、
薙刀式では指差し確認してる感じ?
カタカナ語は全部表音文字だから、
どちらも余計に1回内声で確認してから、
の可能性はあります。
なにせマイナーゆえに毎回違うルートを使ってる可能性もありますね。