2026年03月07日

星屑ロンリネス

タッチのテーマ曲のこの歌詞が意味がわからないのは、
ずっとこすられてきたネタだけど、
「訳の分からない言葉を組み合わせると詩になる」
というのが80年代に流行ってたとわかると、
理解が楽になるよ。

パラダイス銀河とか、ギンギラギンにさりげなくとか、
NINJIN娘とか夢工場とか、
シャガールみたいな青い夜とか、今日人類が初めて木星に着いたよとか。





「スターダスト」という言葉が美しくてかっこよかった、
という当時の語感を知ってれば、
(スターダストメモリーズ、スターダストボーイズなど)
宇宙に放り出されたような孤独感を、
美しく詠んでいる言葉、と解釈できるね。

「あなたが告白しようとしてるのをじっと待ってるけど、
言葉が継げずに胸が張り裂けそうな様を見ると、
助け舟を出せるわけでもないし、
私は孤独を感じる」を、美しく詠んでいる。

そのわずかな1秒の刹那こそ青春だという、
とても美しい歌詞だ。

自分で歌うと気持ち悪いので、
カラオケで歌える女子がいたらいつもリクエストする鉄板曲だな。
ギターの前奏が大好きだ。ロックなんだよなここが。
当時はなかったけど、エモロックというジャンルなんだよな。
和也の死をどう乗り越えるか、
という大きなテーマを、
2人で乗り越えるのが、青春だなあ。


あだち先生は「バトンタッチ」の意味で「タッチ」というタイトルにしたけれど、
アニメ版のこの歌詞が南の立場で、
あと何回すれ違いを超えたら2人の心は触れ合えるのだろう、
というのが抜群にいい解釈で、
逆輸入された例だ。

こういう、
「別の角度から、原作と同じ解像度で本質に達したもの」
っていいよね。

僕は、あらゆる主題歌やキャッチコピーや宣伝は、
こうあるべきだと思う。

例としてよくあげるのは、
プリティウーマン、ゴーストバスターズのテーマ。
ロッキーやトップガンもいい。
嗚呼、全部80〜90年代の幸福な文化たちだ。


そうそう、これをヘンテコな実写映画にした、
犬童一心を僕はまだ許してない。
なぜ新体操を長澤まさみにさせなかったのか、
全くわからない。
僕らにとっては、コマネチよりも南だ。


ということで、星屑ロンリネスは絵にするとこうじゃね?
IMG_6580.jpeg

これはよく「訳の分からないものを前にしたときの気持ち」
として使われるが、
孤独であるという意味を付与すると、
あなたに遠すぎるという悲しみの表情にも見えるよね。
posted by おおおかとしひこ at 09:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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