2026年03月25日

邦画のオリジナル脚本の割合

オリジナル脚本って、ぶっちゃけどれくらいあるの?

原作もの(小説、マンガ、アニメ、絵本、実話、音楽、過去や他国の映画など)、
シリーズもの、
ドラマからの映画、
そしてアニメを除いた、
邦画の、実写かつオリジナル脚本って、
現実問題どれくらいの割合なのだろう?

調べてみたら絶望的だったので、
みんな共有しよう。


前提として、
「興行成績1億円以上」とする。

どんなに安い映画でも製作費3000万円は欲しい。
(ちなみにドラマ風魔は25分で1000万円です)

1000万だと無理をしないと撮れないので、
継続的ビジネスにはならない。
リクープラインは製作費の3倍としよう。
宣伝費などを含めるとそれくらいだ。

なので1億以上というのは、
娯楽映画として妥当なラインだ。
(無数の爆死映画があるかもだが、
それは気にしないとする)

年間邦画が何本あるかわからない。
アニメも含んだとして、
200〜300くらいだと思う。

そのうち何%が、
ここの脚本論で論じている対象の、
「実写オリジナル脚本」だろう?
ここ10年の統計をさらす。


なお集計は以下のサイトから、
原作ありかどうかをwikiを調べて確認するという、
人力で行った。なので多少の前後は勘弁してね。
https://pixiin.com/ranking-japan-boxoffice2025/

%は、オリジナル/実写本数。

     オリジ/実写/実写+アニメ
2015   9/59/ 79  15%
2016  10/79/100  13%
2017  11/75/110  15%
2018  14/69/104  20%
2019  10/62/102  16%
2020  12/55/ 83  22% *コロナ
2021   9/55/ 92  16% *コロナ
2022  13/73/106  18% *コロナ
2023  14/75/ 98  14%
2024  19/83/120  23%
2025  10/82/119  12%

計    131/767/1113 17%

間違ってたら突っ込んでください。人力統計なので。

ざっくり15〜20%、という答えだろうか?
6本に1本ペースだ。

コロナでいったん傾きかけて、
ゆるやかに回復してるだろうと読んで、
一応コロナ前の傾向も見ておこうとしらべてみた。


「原作ものばっかりやん」という印象は当たりだ。
ざっくり80%〜85%は原作ものだ。
6本のうち5本は原作もの。

そしてこの10年、
商売として成り立ったオリジナル脚本は、
年10本ペース。
何本のオリジナルが爆死したかまでは数えていない。


オリジナルストーリーがやりたければ、
この地獄に来るしかない。
冷静に考えれば、やめとけって止めるなあ。
若者なら別のルートを考えるべきだぞって。

コップに水が半分あった時、
もう半分なくなったと見るか、
まだ半分もあると見るかって話あるよね?
さすがに年10本しかないのかよ、
って言っていいと思う。
クリエイティビティには惨憺たる環境だ。

俺が日本映画を変えてやる、
ってやつは乗り込め。
勇気だろうか?蛮勇だろうか?

明日を変えよう。
どうやって?
めちゃくちゃ面白い脚本を書くことでしかない。



以下もう少し分析してみる。

具体的な映画例はあげないが、
コロナ前は「客が呼べる人気監督または脚本家」が、
映画を作っていた最後の時代かもしれない。
たとえば是枝裕和、三谷幸喜、北野武。
だけどここに新人が入ってこなかった。
いい加減新陳代謝して、
若手が老害を追いやるべき機運であった。

だがそのチャンスをコロナが殺した。
結局老害がやってもそんなに入らない、
というのがコロナ〜現在の状況。
新しい人はほとんどきていない。
内田英治(ミッドナイトスワンなど)くらいかな、気を吐いているのは。

あとが育っていない、
居座った老害がそろそろ枯れてきた、
というのが現状だ。

終わりだと見るか、
今ならチャンスと見るかはまかせる。
posted by おおおかとしひこ at 06:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック