ストーリーラインとは、
「あれはどうなった?」という、ひとつの焦点にまつわる何かだ。
センタークエスチョンという、
ストーリーが終わるまで結果が出ない一番大きなやつから、
すぐに解決してしまう(なくなったりする)ものまで、
色々ある。
それを複数使いこなせると、
ドラマチックなものがつくれる。
なるべく同じレベルのストーリーラインを用意しよう。
「地球は救われるか?」と、
「ばんごはんはなにか?」でないほうがいい。
「彼女とデートする」
「仕事で残業する」
のような、相いれないやつみたいなほうがいい。
で、コツとしては、
ある一方がうまく行った瞬間、
ある一方がうまく行かなくなる、
ように組むとよい。
ターニングポイントである。
彼女とデートできると分った瞬間、
残業で今日帰れないことが確定する、みたいなことだ。
逆でもいい。
せっかく早く帰れるのに、
彼女にデートを断られる、みたいなやつだ。
また、逆を予想させておいて、
両方好転する、両方悪化する場合もある。
早く帰れて彼女とのデートもたまたまOKだった、
というラッキーデーもあれば、
残業もあれば、彼女から返事もない、
みたいなこともあるよね。
これらはあちらを立てればこちらが立たず、
みたいな等しい状況だけど、
「地球は救われたが、ばんごはんは食べれなかった」
「ばんごはんは食べれたが、地球は滅亡した」
というSFもアリになりそうだな。
これはつまり、両方のストーリーラインを、
等価として扱うおもしろさがあるね。
リアル方向と、極端な方向がある。
どうやってもいいのだ。
Aというストーリーラインと、
Bというストーリーラインが、
進む、戻る、を繰り返して、
次第に結末へ進むとしたら、
両方をコントロールして行くとよい。
そして、
とりあえず良い方に行くとか、
悪い方に行って良化させるとか、
主人公の行動を決めればいいのだ。
それは人生と同じだが、
人生をより劇的に見せるのがフィクションなので、
わざとタイミングを良くしたり、悪くしたりするのだね。
だから、昇進の知らせが来た瞬間に、
実家が燃えたりするわけだ。
まずは、
同じようにそろったものを選んで、
逆をつくると良い。
慣れてきたら、逆ではなく、同じにするとよい。
3本以上に挑戦してもいいかもしれない。
あるいは、大小に重さの差があるストーリーラインでもいい。
子供の人生と親の人生の同時進行は、
どちらが大事ということはないが、
人生の重さは異なるに違いない。
人生にはいくつものストーリーラインがある。
その何をどう選んで、
どう展開させるかが、
ストーリーテラーの手腕ということになる。
そして、
それを記録のように描くのではなくて、
より劇的に上下させるのが、
フィクション的ドラマであると思うと良い。
だから、
何かが成功しそうになると、
何かが悪化するのだ。
そのシーソーに右往左往するのが、
ストーリーの面白さであると言える。
Aを取るか、Bを取るか、
というのはストーリーで良くある手法であるが、
それってこのことを意味しているわけだね。
ストーリーラインをわざとこのように作りこめば、
いつでもこの二択場面をつくることができる。
そして、
両方良くなっている方向なのか、
悪くなっている方向なのか、
どちらかは良化していて、他方は悪化しているのか、
状況をつくり、
主人公に選択させればよい。
複雑な状況を整理して、
その二択の道が現れるようにすればよいわけだ。
これ究極の選択の場面じゃん、
に収斂していくのである。
もちろん、
その選択はいくつかのパターンがありえて、
世界は複数の可能性の重ね合わせになるだろう。
しかし、
その中でも、もっとも面白いパターンの世界線にするのが、
作者のセンスというものだ。
それを選択できないなら、
全パターン書き出して、テヅカチャートで考えることだね。
たった一つのストーリーラインが進んでいるわけではない。
うんこが漏れそうというときに、
トイレットペーパーが切れていることが加われば、
すぐに2本のストーリーラインになる。
「漏れそう」ということで締め切りがあることにも注目だ。
締め切りがある状態での、
選択の難しさ、面白さを作りこめば、
それは複数のストーリーラインの面白さになるだろう。
一人の登場人物の中に複数の焦点をつくってもいいし、
複数の登場人物の対立で、それをつくっても良い。
n人のm個の焦点の、上げ下げがあるのが、
フィクションというストーリーのおもしろさだと思うといいだろう。
それを創作して、編むのだ。
できあがったタペストリーがストーリーと呼ばれる。
2026年05月07日
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