ピアノでいう超絶技巧曲が、
なぜ新配列では初心者レベルの運指になるのかを、
少し解説するか。
タイパーのたのんさんによる、
「今日は雨が降っていた」を例にしようか。
これを競技者は、以下のように(例)打つそうだ。
KYO UHA AMEG AHUT TEI TA(6チャンク)
きょ うは あめg あふっ てい た
日本語としてはかなり無理のあるリズムだ。
大西配列だとどうかな?
上は大西配列、
下はqwerty表記。
KYOU HA AME GA HUT TEI TA(7チャンク)
HOFE ;D D,A ND ;EJ JAS JD
きょう は あめ が ふっ てい た
チャンク数は増えたものの、
区切りが日本語の感覚にかなり近い。
薙刀式だと。
qwerty表記で、
【】はセンターシフト、()は同時。
(WI)LC J【S】(FJ) 【;】GEKN(3チャンク)
きょうは あめが ふっていた
一つ一つのアクションは複雑で長くなるが、
打鍵の切れ目が、日本語の自然になる。
もちろん練度があがれば区切りも変わるので、
まったく同じ練度として比較してるかはわからない。
僕がいいたいのは、
「指の運動を意味の運動にあわせよう」
ということだ。
qwertyがひどいのは、
きょ うは あめg あふっ てい た
は日本語母語話者から見たら、
狂人のリズムであることである。
せめて、「きょう は」「あめ が」にしたい。
「きょ うは」なんてない。
「〜g」「あ」なんて区切りはない。
「てい た」ていう人はいない。「ていた」「て いた」でしょ。
大西配列のアプローチは、
ローマ字配列でポピュラーな左右母子分離で、
子音→母音を1チャンクとして、
文字数だけチャンクを組めばいいことになる。
さらに、Yの場所の工夫で子音Yをアルペジオ化し、
二重母音をアルペジオ化する配置で、
チャンクをさらに稼いでいることがわかる。
薙刀式のアプローチは、
カナであることで打鍵数を稼ぎ、
1チャンクを伸ばしていくことだ。
拗音や濁音を同時打鍵処理して、
その後に指を繋ぎやすくする配置で、
チャンクを途切れさせないことにもある。
また、助詞で一区切りしやすいような配置、打ち方となっている。
「は」のCや「が」のFJは、
そこで一旦区切りが生まれやすい。
(これをラクダエンさんはブレーキ打鍵とよぶ)
一方、「っていた」のGEKNは一塊として潰せるので、
非常に快適に終わることができる。
「って」「てい」「ていた」などは薙刀式では繋ぎの語なので、
これらの運指を優遇している。
qwertyローマ字で、
もし日本語にリズムを合わせたら、
KYOU HA AME GA HUT TE I TA(8チャンク)
きょう は あめが ふっ て い た
のように、8チャンクになってしまい、
遅くなってしまう。
(ITAは一気に打てないとした)
日本語に合わせればチャンクが増え、遅くなる。
チャンクを減らして速くなりたければ、
日本語を狂人のように分解再組み立てをする必要がある。
これがqwertyを超絶技巧と僕が呼んでる部分だ。
そしてその超絶技巧は、
文意から独立する必要がある。
逆に言うと、
qwertyで創作文が速くなりたいなら、
文意を司る脳と、
文意から独立した指を司る脳を、
並行して走らせなければならない。
それは日本語を自然に書く道具としては難しすぎる。
言葉という意味を記したいのに、
そこに集中できない欠陥を持つ。
それがqwertyローマ字の欠陥であり、
僕が糞と一言で切って捨てている部分である。
2つの新配列について、
qwertyローマ字の頭おかしい運指を、
どのように日本語話者としてのリズムに取り戻すか、
という異なるアプローチを見た。
こういう比較を猛烈にやりたいのだが、
僕がqwertyローマ字をまともに打てないためできないのだ。
qwerty攻略者による、
三行ぐらいの文章についてのチャンク化について例があると、
大西配列、薙刀式での比較はできるのでおねがいします。
僕はqwertyタイパーを尊敬している。
大道芸人、スポーツマンとしてだ。
よくあんな糞をあんなに美しく打てるなと。
彼らが美しく打てば打つほど、
彼らの凄さを示す事になる。
糞の理解が進めば進むほど、
その凄さが理解できるようになる。
そのマイナスからプラスまでの絶対値が彼らの存在証明であり、
だから彼らはqwertyを捨てない。
糞でなければ彼らの凄さが輝かないという、
矛盾を抱えた存在である。
だから大道芸人は美しい。
我々は大道芸人やアスリートではないので、
バカでも日本語をするっと書けるためのものを、
知性をもって創作してゆく。
2026年04月11日
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