2026年04月20日

【薙刀式】それと添い遂げるかどうか

自作キーボードの初心者や、
新配列をやろうとしてる人を観察していると、
「それを一生使う、たった一つのもの」
を決めようとしてるっぽいんだよね。

そうじゃないんだぜ、実態は、
という話をしたい。


自作キーボードでいうと、
単価が結構する。
2〜3万、ちょっと凝ったら4〜6万はいく。
工具も揃えたら+1万はする。

キースイッチやキーキャップも、
たった一組だけ探そうとしている。

つまり、
童貞がいきなり結婚相手を探してるような感じだ。

だから選択肢が、すごく保守的になるんだよね。
現状からあまり変わらないものを、
という選択肢になってしまう。

左右分割やコラムスタッガードや、
変なプロファイルのキーキャップや、
軽いスイッチなどを、
とっかえひっかえしようと考えない。

スイッチも必要個数買ったら終りっぽい。

えっ、スイッチやキーキャップなんて、
月1〜3種は買うもんだよ?
スイッチなんてうちには50〜100種の間くらい転がってるし
(うちほとんどは5個とかのお試しで買ったもの)、
キーキャップだって、3Dプリントやる前に10セットは買ってる。

そんくらい触って、
ようやく「しっくりくるもの」が見つかるくらいだと思うと良い。

だからみんな家に使わなくなったやつ、
大量に持ってる。
それをフリマで売ることもある。


童貞がいきなり結婚しようとしてるなら、
ビクビクしながら決めなければならない。
冒険できないし、
合わなかったら捨てるとかもできなくなる。

単価が高いとそうなりがち。
でも自作キーボードってそういう趣味だと思うと良い。

まあどうせ1個買ったとしても、
「あれはどうなんだろう?」と、
気になっちゃうんだけどね。
こうやっていろんなパーツが増えていく。


これは、
新配列を選ぶ時も同じだ。

自分に合うやつを決めるのに、
とても保守的で冒険しようとしない。

それは、新配列のコストが高いからだ。
お金はタダなのだが、
練習時間というコストがべらぼうだ。
(べらぼういうても、1か月練習すればたいていなんとかなるのだが)

1か月数万円とどっちがコストがかかると思うかは置いといて、
問題は、
「一生添い遂げるものを初手で探そうとする」
という意識ではないかと思う。


僕は、色々かじった方がいいと思う。
つまみぐいをしまくるべきだと思う。
そうでなければ、
自分にあった、尖ったものを見逃す危険があるからだ。

「今あるものに近いもの」なんて、
わざわざやる必要なくない?

尖ってて、今と全然違う世界へ連れてってくれるもののほうが、
ワクワクしない?

それは、結婚したら二度と元の世界に戻れないとか、
一生添い遂げるみたいな、
変な意識があるからだと思われる。


僕は新配列で言えば、
自分で作るまでに7〜8は試したし、
それらに求めるものがあれば、
それに落ち着いてたと思う。

なかったから、作らざるを得なかっただけで。

自作キーボードの初期の頃は、
そうした、
「これでないと死ぬ」といった、
切実なものが多かったように思う。

ただそれはマスにはならないので、
現在も観測されるものにはなっていないのだろう。


僕の軽量スイッチ+オールコンベックスは、
僕にとってかなり切実なものだし、
それがないとキツくなるのだが、
それは他にないからつくっているわけだ。

そこにたどり着くまでには、
いろんな人の提唱する、
いろんな尖ったものに触るべきだと思うんだよなー。


まあ、怖いから、
大西配列から触るのもよくわかる。
ただ、添い遂げるつもりがなくてもいいんだ、
それで「大体分かった」として、
自分で別の配列を作ってもいいし、
別の配列を使ってもいいのだ。

新配列を一度マスターしたら、
2回目以降は結構楽になる、
というのはよく知られた話だし。


自作キーボードは、
数万円じゃ「色々触った」とはいえない。
10〜20万円使うか、
キーボードイベントで触りまくらないと、
「物理とはこういうことかー」が把握できない。

なのにひとつの物理キーボードと、
初婚で添い遂げるなんてほぼ無理だ。

新配列も同じだと思うんだよなあ。



ということで、
雑食的に色々触ってみるべきだと思っている。

まあ何個もブラインドタッチを練習するのは、
かなりめんどくさい。

でも、「言われてたことはこういうことかー」
を実感しないことには、
新配列同士の比較とかほんとうにはできないよね。


ということで、
新配列も自作キーボードも、
たくさん触るべき。

まずは何かでいい。
それから○○と○○を触る予定、
くらいまで幅を持ってる方が、
当たりを引きやすいと思うよ。
posted by おおおかとしひこ at 18:45| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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