2026年04月27日

【薙刀式】「競技タイピング」という名前が誤解を生むのかな

競技タイピングは何に似てるだろうと考えると、
近隣概念に音ゲーがあるなと気づく。
タイパーの中にも音ゲーマー結構いた事を思い出す。

ふたつの共通する本質は、
トレースゲームであることか。


音ゲーは、
譜面の通り演奏できるかを競う。
正確性、タイミング勝負だ。

競技タイピングは、
総合速度であればよい。
テンポは無視できて、
なるべく速く正確に打てればよい。

テンポという要素を除けば、
どちらも譜面トレースゲームだ。


音楽の世界では、
演奏家と作曲家がいるのだそうだ。
演奏家は作曲ができないし、
作曲家は演奏家ほどうまくない。

両者はトレードオフではなく、
共通部分にいる人もいるらしい。

ただ演奏専門家は、決して作曲できないという。


タイパーと普通に文章を書く人の関係は、
この演奏家と作曲家の関係に似ている。

演奏専門家はトレースゲーマーだ。
アドリブはできないが、
台本を渡せば完璧に演じる役者にも似ている。


qwertyローマ字は、
トレースゲームにおいて今のところ最強の配列だ。

同時に、作曲家には向いてない道具だと思う。

僕は、作曲するための道具がほしいのだが、
タイピングでググるとトレースゲームの話ばかりが出てくる。


競技タイピングという名前がわるい。
あるいは、タイピングという言葉が悪い。

タイピングはあくまで手段の名前であるが、
目的が演奏なのか作曲なのかで、
全然話が変わってくる。

僕は、作曲したいのであり、
トレースゲームをしたいのではない。


タイピングという言葉に、
目的の二重性がかさなっているようだ。

「競技タイピング」のなかに、
「1時間で、感動させる5000字の話を書く」
などの競技があればよいのだが、
競技タイピングはつねにトレースゲームのようだ。

タイピングの用途のうち、
実に狭義のタイピングしか競っていない。
狭義タイピング競技でいいんじゃないか。
ダジャレを避けるなら、
コピータイピング競技と、意味を限定するべきだね。

タイピングレーサーと呼ばず、
タイピングトレーサーと呼んでもいいんじゃないか。
まただじゃれか。


トレースが上手な人が絵が上手いわけではないのは、
佐野研二郎を見てもあきらかだ。
江口寿史みたいな間の人もいるけどね。

まとめてぜんぶ、「トレーシング」という競技名にしてもいいのかな?

とりあえず競技タイピングは、
トレーシング・タイプ部門だ。


ちなみに、
創作者の間でもトレーシングをすることはある。
模写してその人の技を研究するためだ。
普段では気づかない一番細かい粒度でトレーシングすることで、
その人の技術を丸裸にしようとするときに、
模写をよくする。

それ以外でトレーシングをすることはないと思う。
つまり練習としてのトレーシングだね。
だから初期の頃には模写や物真似がたくさんある。
守破離でいうところの、離れてからが創作者だから、
守破をするためにトレーシングする、
という勉強法の一種だよな。

佐野研二郎は悪意のあるトレーシングで金を稼いでいたけど。



目的が違うといえばそれまでだが、
それだと思考停止してしまう。

トレーシングにqwertyローマ字が有効なのは、
タイパーたちが証明している。
トレーシングに薙刀式がたいして強くないことも、
僕の限界値を見ればわかる。

そして、
創作文に薙刀式が強いことは少なくとも僕が証明していて、
創作文にqwertyローマ字が向かないことも、
僕が議論していることだ。

qwertyローマ字で創作文が書ける人がいるならば、
その様子をガン見したいので、
ぜひ動画をアップしてください。
創作文というと小説とか文学をイメージするけど、
日記とかエッセイとか仕事メールも創作文。
コピータイピングの反対概念なので。



競技タイピングは、
トレーシング部門と、
創作部門がある。
そうなってたら、誤解を避けられてよかったのに。

競技タイピング創作部門、
採点側が大変そうだけど。



「タイピング」の目的はなにか?

自分の意思を示したり、伝達したり、
あるいはもっと長い論文を書いたり、
フィクションを書くことだろう。

トレーシングする人は、
速記者、清書者に限られる。

つまり、
現在の「競技タイピング」は、
「競技速記」と言い換えるべきだろう。

速記技術としてのqwertyローマ字ならば、
新配列の創作タイピングと、
議論を分けられそうだなあ。


競技速記という目的ならば、
標準配列だけで大会をやる意味は少なそうだ。

ステノワード、自作キーボード、音声入力、
手書き速記+カメラ認識なども、
解禁して、
あらゆる速記の方法でバトルすればいいのに。
posted by おおおかとしひこ at 12:12| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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