2026年04月27日

【薙刀式】qwertyローマ字は、日本語を書くのに向いてない

qwertyローマ字はこれまで、
ヒートマップの異常な偏りや同指連続による批判をされてきたが、
もう少し踏み込んで、
日本語の基本パーツがそもそも打ちにくい、
という批判をしたい。


【です】

丁寧語の語尾、ですます調で使われる。
そのdeが同指連続で打ちにくい。

【が】

主格の格助詞。助詞の中で第一番目に重要。
また逆説の接続助詞でもある。
日本語の文の骨格を担う部分だ。

gaが人差し指伸ばし→小指と遠く、
大きな手の人以外は必ず苦労する。

【ですが】

上2つの組み合わせで最悪に。
日本語はこのように、
単語以外の接続パーツを次々にくっつけて組み合わせることができる、
膠着語に分類され、
世界の言語でもきわめて特殊なことばの作り方をする。
つまり1個打ちにくいのがあると、
そのパーツ関連は全部死にやすいわけだ。

【て/って】

接続助詞の代表。
して、やって、など、動詞のあとに置いて次につなぐ。
これがteという打ちづらい連接に当てられている。
人差し指伸ばしのtは打ちづらい。
さらにtteの形になるともっとだ。

【で】

同様に接続助詞の代表。
deなので同じくダメだ。

【では/ては】

こんなふうにつながると打ちづらいパーツが蓄積される。

【た】

過去の助動詞。動詞にくっつく。
taという、手を開いて打たないと打てない悪運指。

【られて/られた】

可能、受け身、尊敬、自発の助動詞。
助動詞の代表だろう。
それが連用になったり過去になったりすると、
「て」や「た」が貼りついて打ちづらくなる。
rareという左手連続で打ちにくい連接から、
さらに難易度が上がる嫌な運指だ。

【されて/された】

同様に、左手連続sareからの打ちにくい連接。

【ていて/ていた】

teが2回来るつなぎ。
「られていて」「られていた」なんてつなぐと、
さらにしんどい。


【く、き、つ、ち】

漢語熟語において、
音読みが2カナのときは、
2カナ目は「ういんきくしつち」の8つしか取らないことが知られている。
輸入当時の漢音の音写の傾向ということだろう。

このうち、ku、ki、tu、tiは、
すべて悪運指だ。
く: 職、弱、直、拓、即など
き: 式、力、激、液、席など
つ: 出、卒、突、骨、発など
ち: 吉、一、日、鉢、勿など

たくさんの熟語が、これで悪運指パーツを内包することになる。

【の】

格助詞、所有格の代表格。
noは人さし指伸ばしから薬指上段と遠い悪運指。

【ので】

こんな簡単なつなぎも、両方悪運指になる。

【も】

副助詞の代表格。
moは悪運指というほどではないけど、ややつらい。

【わたし/ぼく】

一人称の代表格。
wataの部分が左手をこねくり回してしんどく、
bという打ちづらい位置から「く」につなぐという、
どちらも打ちにくい連接だ。

ネットスラング「ワイ」は、waiの方が良運指というのは、
少なからず影響してると思う。



適当にピックアップしてみた。
もっとあるだろうが、
僕はふだんqwertyローマ字を使ってないので、
たくさんはしらない。


これらは日本語で基本パーツになるものばかりで、
だが微妙に書きづらく、
そのたびに指にダメージを受けたり、
そこだけ遅くなることでそのあとに書きたい事が蒸発する。
あるいは、別のものならつなぎがいいので、
そちらへ言葉が変形してしまう。
(例としてwaiをあげた)

いくつかしかそんなものがないのなら、
方便として鍛えればよいとなるけれど、
すでに看過できない量だと思う。

そしてそれは、
日本語としての切れ目ではなくて、
単に指と文字の配置の問題で、
勝手に切れ目になってしまうわけだ。


日本語の切れ目に指の切れ目が来ているものを、
「日本語を書く形になっている」
と僕は考える。

だからqwertyローマ字は、日本語を書く形になっていない、
と厳しく批判したい。


厄介なのは、
日本語はこれらのパーツを組み合わせて膠着していくので、
どんどんノイズ混ざりになっていくことだね。

deとkiは悪運指だが、
「できる」「出来がいい」「シゴデキ」なんて、
全部被害を被っていくことになるわけだ。
こうやってノイズは累積波及していく。

「粛々とやっているのですが」
とかなんて最悪なつなぎだね。
これは「粛々と」「やっているのですが」と2パーツに分解したいが、
そのように滑らかに切ったり繋いだりすることは、
qwertyローマ字ではかなり難しい。

これは基本パーツをつなげて文節をつくる日本語の特徴で、
こうした運指汚染は英語のような言語にはないと思う。



新配列は、
これらを打ちやすい運指に当てていて、
日本語を書きやすい形になっている。
とくに薙刀式や飛鳥は、
これらを意識した文字の配置になっている。
posted by おおおかとしひこ at 12:21| Comment(2) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
kiが悪運指なのは同感ですが、薙刀式のいると同じ運指ではないですかね。 薙刀式だとあまり優遇していない言葉ということでしょうか?
Posted by Bantako at 2026年04月27日 14:18
>Bantakoさん

はい。
正確に言うと、もっと大事な言葉が先にあったので、
やむなくそうなってる感じで、狙った配置ではないです。

まああとkiと2打うって「き」だけ進むか「いる」まで進むかの違いもあると思います。
Posted by おおおかとしひこ at 2026年04月27日 14:58
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック