2026年06月01日

【薙刀式】暗記とブラインドタッチ

何をもって暗記とするかで、
話がややこしくなりそう。


ラクダエンさん:
> いや、ここなんだよなあ。つまり、「"体得"の補助に"暗記"が使える」って話を大岡さんはしてるんだけど、一般的には「"暗記"の延長線上に"無意識化"がある」と思われてるでしょ。これ、違うモノなんだよねえ

暗記にもいろいろあって、
薙刀式を例にすると。

1. Jのキーは「あ」で、Iは「る」なので、
 JIは「ある」。うっひょういいじゃない。
 MKは「ない」だな。覚えよう

2. 左上から順番に呪文のように覚えよう。
 小きてし……
 シフト面は、 めりね……

3. Jの「あ」の上はBS、右は「い」、左は「く」、下は「な」、
 右上は「る」……

と、深さが色々あると思う。

ラクダエンさんの言ってる配列図の暗記は2だろう。
あるいは3を全部やるとか。

ただブラインドタッチを身につけるときに、
1や3の軽いレベルの暗記を、
部分的にすることはよくあることで、
とくにまだ身につけてない部分や、
マイナー部分は3みたいな相対位置で覚えたりするものだ。


2をやろうとすると、
規則的になってないと難易度はあがるし、
面数が多いほど難易度があがる。

だから、2の暗記が必要だと思い込む初心者は、
レイヤードな配列を見るとドン引きして、
いなくなってしまうのだと思う。
そうじゃないんだ暗記じゃないんだといいたいのだが、
じゃあどうやって覚えるの?
に対して、今のところ「体得」という専門用語しか発明されてないため、
なんだやっぱり覚えるんじゃん、
と堂々巡りが起きそう。


僕の経験則でいえば、
空間と動きを体感で覚えて、
ぼんやりしてた解像度を上げていくこと、
みたいなことなんだけど、
これなんて言えばいいんだろう。

周期表の暗記とは明らかに違うんだけど、
なんなんですかねえ。
空間認知獲得みたいに言えばいいのかしら。

たとえば右下のあたりがあやふやなとき、
そこだけ配列図を取り出して、
反復練習して、
そこの解像度を上げておく、
みたいなことなんよなー。

これは「単なる暗記」ではないことは明らかなのだが、
日本語ではこれも「覚える」と言ってしまうので、
話がややこしい。

バキ的にいえば、

 お ぼ え
空間認知獲得るッ

みたいなことなんだが、
もっと普通の用語がほしいところだ。


ラクダエンさんが出している概念の文節化は、
言葉の獲得においてはそうなんだけど、
ブラインドタッチだと、
すでにパーツ分解されたものを組み立てないとまとまりが作れないので、
まずまとまりをつくるのが大変で、
それには多少の暗記は補助になると思う。

で、
最終的に暗記してないって状態になるので、
暗記は必要とはいえない、なのがややこしい。

ブラインドタッチはできるのに配列図が書けない、
というのは全然知られてない事実で、
このことを理解してない初心者からは、
ほなどうしたらええねん、
ってなってしまうだろう。


なので薙刀式のマニュアルでは、
暗記も糞もすっとばして、
まず「ある」「ない」「する」を、
強制的にアルペジオで体験させて、
「これはきもちいいぞ」をわからせてから、
少しずつその範囲を増やしていくことにしている。

これはいわゆる「調教」に近い行為だ。

フォームの獲得は、
自得ならば反復練習だけど、
他人にコーチされると調教になるんだな。

ということで、
暗記ではない、セルフ調教である、
とはいえるかもしれない。

我々新配列使用者は、
セルフ調教の達人という変態紳士である。

もう少し一般的な語にしないと、
広まることは難しいなw
刺激、反応、認知、報酬、肉体、
意識を介さない無意識の反応、解像度、
などが絡むとどうしてもそうなるw


AIにいくつか候補を出させてみたが、
医学用語、スポーツ科学的には、
「自動化」が一番ましかなー。
文脈によって全然違う語が当てられていて、

運動学習、手続き記憶の形成、
自動化、条件付け、習慣化、ルーティン化、
身体感覚の落とし込み、
筋肉記憶(マッスルメモリー)の構築、
身体の自動操縦化

などが出てきたが、ピンとこないねえ。
さすが言葉を知ってても使い方はへたくそだ。
セルフ調教なんてエキセントリックな創作はできないんだな。


セルフ調教(医学的には自動化の範疇)
と併記すればましになるかしら。

暗記ではない、調教なのだ、
となれば多少誤解は解けるかなー。
posted by おおおかとしひこ at 14:05| Comment(4) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
出力にかかる手続きが一段階減るイメージに近しい?例えば英語を習いたてのときは一々辞書引いて、[出力内容]→[日本語]→[英語]になってたのが、[出力内容]→[英語]になるみたいに。タイピングなら[出力する文字]→[対応するキー座標の照合]→[キー押下]が、習熟につれて[出力する文字]→[キー押下]になるみたいな?
Posted by 相馬 at 2026年06月01日 15:39
>相馬さん

外から見たらそう見えるでしょうね。
内部感覚としてはもっとなんかぬるっとしてる気がします。

あと、
出力内容→一文字ずつ
の分解もなくなっていくので、
もう一段階入れてもいいかもです。
Posted by おおおかとしひこ at 2026年06月01日 15:46
ははあ。やっぱり手を動かしての感覚ですからそう単純には分解出来ないのですかね。暗記にまつわるプロセスについてはさほど考えたことがなかったので面白かったです。
Posted by 相馬 at 2026年06月01日 18:04
>相馬さん

そうですね。なんかうまいきれいな定式化があるかもしれません。

なんとなく思うのは、
左手と右手、それぞれの指が等価でないことと、
言語が同じ重さでなくいびつな形をしていることと、
関係してる気がします。
いびつなものからいびつなものへの写像なので、
理論的にきれいにいかないんじゃないかと予想します。
Posted by おおおかとしひこ at 2026年06月01日 18:28
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